毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年7月11日(火)掲載のえ
冷やし中華は、暴れだした!その上、船に乗って移動し始めた!!
ジャズピアニストの山下洋輔さんは、打ち合わせで日本そば屋に入って、ふと食べたくなったのが「冷やし中華」。注文したら、3月だったので、「ない、まだない!」の一点張りの主張に怒りがこみあげた。生ビールもアイスクリームも冬でもあるのに、どうして冷やし中華だけ差別するんだ!!と暴れはしないがその恨みをはらすべく、新宿のバーに檄文を張りつけた。それがもとで、「全日本冷やし中華愛好会」が出来たそうです。メンバーは、そうそうたる顔ぶれだったそうです。
「冷やし中華始めました」の張り紙がそろそろ張り出される頃ですね。夏の風物詩と言っても良いかな。家ではポピュラーな冷やし中華を作りました。きゅうりを刻み、ハムを刻み、錦糸卵、アクセントにナルトと紅しょうが、中華麺を茹で、さっと水と氷で冷やし、よく水を切った麺に具をカラフルにのせ、酢と醤油と砂糖少々で好みの味にしたスープをかけていただきました。モチーフの冷やし中華には、ナルトをペタペタと具の上に飾り、楽しげに飾ってみたが、ヒロク二さんの心中は、「麺」のことが頭を駆け巡っていた。冷やし中華と勝負を売る我が身を憐れむこと2時間。そして、冷やし中華と勝負。
わたしにはよく分からない心理の一つに、ヒロク二さんの我が身を憐れむという感情がある。随分前のことだけど、肩がこるというので、せんねん灸をしてあげたとき、気持ちよくっていい感じと思うと思ったら、自分の姿を憐れに思って「こんなことまでして、生きていかねばならないのか。」というので驚いた。せんねん灸はぱっとしたものじゃなかった。それでも、続けていると途中から、急に意見が変わり、毎日してくれとか言い出す。ツボも量が増えて、印を付けないとわからないくらいしてくれというので、色鉛筆の赤色で体に×の印をしてしてあげた。そして、部屋の中はもうもうと煙が。これこそは、憐れんでもいいんじゃないというくらいだ。それが、急に極楽極楽と云うのだからたまらない。
冷やし中華は、どこからか極楽極楽の心境になったに違いない。出来上がると嬉しそうでした。ヒロク二さんが嬉しくなったということです。
冷やし中華は、暴れだした!その上、船に乗って移動し始めた!!
ジャズピアニストの山下洋輔さんは、打ち合わせで日本そば屋に入って、ふと食べたくなったのが「冷やし中華」。注文したら、3月だったので、「ない、まだない!」の一点張りの主張に怒りがこみあげた。生ビールもアイスクリームも冬でもあるのに、どうして冷やし中華だけ差別するんだ!!と暴れはしないがその恨みをはらすべく、新宿のバーに檄文を張りつけた。それがもとで、「全日本冷やし中華愛好会」が出来たそうです。メンバーは、そうそうたる顔ぶれだったそうです。
「冷やし中華始めました」の張り紙がそろそろ張り出される頃ですね。夏の風物詩と言っても良いかな。家ではポピュラーな冷やし中華を作りました。きゅうりを刻み、ハムを刻み、錦糸卵、アクセントにナルトと紅しょうが、中華麺を茹で、さっと水と氷で冷やし、よく水を切った麺に具をカラフルにのせ、酢と醤油と砂糖少々で好みの味にしたスープをかけていただきました。モチーフの冷やし中華には、ナルトをペタペタと具の上に飾り、楽しげに飾ってみたが、ヒロク二さんの心中は、「麺」のことが頭を駆け巡っていた。冷やし中華と勝負を売る我が身を憐れむこと2時間。そして、冷やし中華と勝負。
わたしにはよく分からない心理の一つに、ヒロク二さんの我が身を憐れむという感情がある。随分前のことだけど、肩がこるというので、せんねん灸をしてあげたとき、気持ちよくっていい感じと思うと思ったら、自分の姿を憐れに思って「こんなことまでして、生きていかねばならないのか。」というので驚いた。せんねん灸はぱっとしたものじゃなかった。それでも、続けていると途中から、急に意見が変わり、毎日してくれとか言い出す。ツボも量が増えて、印を付けないとわからないくらいしてくれというので、色鉛筆の赤色で体に×の印をしてしてあげた。そして、部屋の中はもうもうと煙が。これこそは、憐れんでもいいんじゃないというくらいだ。それが、急に極楽極楽と云うのだからたまらない。
冷やし中華は、どこからか極楽極楽の心境になったに違いない。出来上がると嬉しそうでした。ヒロク二さんが嬉しくなったということです。