毎日新聞夕刊(東京都内版)2007年1月16日掲載のえ
大きな大きな紅しょうが。スライスしてあります。
歌手の田端義夫さんが、どん底生活の頃食べた紅しょうがを語ります。「貧乏でしたなぁ。それも生半可やない。小学校も月々の授業料が払えなくて。おっかさんは細々と人形づくりの内職をしてました。それでは、子供達を養えません。その頃、紅しょうががうちのごちそうやったんです。白いご飯なんかめったに食べられません。主食はおかゆ、それにおから。そのおかずが紅しょうがでした。ほんまでっせ・・・。(続く)」と。貧乏の中でも、優しいまっすぐなおっ母さんおかげで、歌一筋でこられたと言います。
ヒロク二さんは、田端義夫さんに思い入れがあるらしく、その思い入れを絵に出来ないかと強く思っていた。マドロスなんだそう。わたしは、あまり演歌を知らないので、いろいろ話を伺っていた。紅しょうがも気負ってヒロク二さんが買ってきたのです。塊の紅しょうがと刻んだ紅しょうがを。塊の紅しょうがは、あまり売っていないので、いったい何処で買ってきたのかとこちらが問うたぐらい。ヒロク二さんは、「さすが、バタヤン。泣かせるねぇ。」とファックスの文章を読んで、目頭が熱くなった様子。どれどれと、わたしも読んでみると心にじ~んときた。浪華の人情と家族模様。人間が生きていく体温がこちらにも伝わってくる。涙ぐむと心が優しくなりますね。
この名文は、本に収められることになりました。ブログでは全文紹介できませんが、今年中に本が発売されるので、実際に全文、読んで頂きたいなぁと切に願っております。また、お知らせいたしますね。
大きな大きな紅しょうが。スライスしてあります。
歌手の田端義夫さんが、どん底生活の頃食べた紅しょうがを語ります。「貧乏でしたなぁ。それも生半可やない。小学校も月々の授業料が払えなくて。おっかさんは細々と人形づくりの内職をしてました。それでは、子供達を養えません。その頃、紅しょうががうちのごちそうやったんです。白いご飯なんかめったに食べられません。主食はおかゆ、それにおから。そのおかずが紅しょうがでした。ほんまでっせ・・・。(続く)」と。貧乏の中でも、優しいまっすぐなおっ母さんおかげで、歌一筋でこられたと言います。
ヒロク二さんは、田端義夫さんに思い入れがあるらしく、その思い入れを絵に出来ないかと強く思っていた。マドロスなんだそう。わたしは、あまり演歌を知らないので、いろいろ話を伺っていた。紅しょうがも気負ってヒロク二さんが買ってきたのです。塊の紅しょうがと刻んだ紅しょうがを。塊の紅しょうがは、あまり売っていないので、いったい何処で買ってきたのかとこちらが問うたぐらい。ヒロク二さんは、「さすが、バタヤン。泣かせるねぇ。」とファックスの文章を読んで、目頭が熱くなった様子。どれどれと、わたしも読んでみると心にじ~んときた。浪華の人情と家族模様。人間が生きていく体温がこちらにも伝わってくる。涙ぐむと心が優しくなりますね。
この名文は、本に収められることになりました。ブログでは全文紹介できませんが、今年中に本が発売されるので、実際に全文、読んで頂きたいなぁと切に願っております。また、お知らせいたしますね。