トーテミズム的作品。
紙に色鉛筆
「俺は、シュールレアリズムは偉大だと思っている」。
「アンドレ・ブルトンは、素晴らしい」。
「俺は、シュールレアリズムで、POPアートのなりそこないか!!!」
「フロイトの夢を収集した学問も偉大だ」。
「アンドレ・ブルトンは、シュールレアリストのドン(親分)なんだ」。
「岡本太郎にも、シュールな作品が、あるのを分かっているのか?」
と、夕食中言われていました。
トーテミズムとは?
トーテム・ポールを象徴的に思い描いて欲しい。
私は、そこからまず、理解を深めて見ました。具体的に考えないと理解できない性質なのです。
抽象的な解釈は、どうも苦手。ヒロクニセンセイは、抽象的に物事をとらえる癖があるのだと思います。
トーテミズムの具体的なものとしては、カナダ西海岸部からアメリカ北西部のインディアン部族が製作するトーテム・ポールがあげられる。これは崇拝の対象や、父祖の霊を彫り物として表現し、偶像化したものである。と書かれている。
また、アメリカのインディアン部族には、氏族(クラン)を「狼」や「亀」、「ざりがに」といったトーテムで分けたものが多い。またトーテムから姓名を引用するものもあり、こうした習慣は大自然や超常現象から特別な力と加護を授かりたいと願うトーテミズムのひとつだともいえる。とも、書かれている。
ヒロクニセンセイは、レヴィ・ストロースの著作を丹念に読んでいる。南方熊楠もよく読んでいた時期があった。
自分自身が幼少を過ごした、徳之島での生活に、祖母から語られた物語(伝奇やお伽話)があり、その幼少期の記憶の部分を転化して、自分のトーテミズムを造れないかと考え、その作業を色鉛筆で取り掛かってみたといいます。
そんな一枚の絵です。
簡単に言うと、自分自身のトーテムポールを絵で表現したい。出来るだけ無意識の領域に踏み込んで・・・。色彩と形象で表現する。
武内ヒロクニの絵画の面白さは、こんなところにあると思っています。簡単に理解される絵画ではありませんが、こういう絵が見たかったと思う人もいると信じています。まずは、私が一票投じます。
◆付録◆詳しく知りたい方↓
日本の神道を含めた未開の信仰形態において、部族や血縁に対し、生きる縁を与えるものとしてLife・Index あるいはLife・Tokenと呼ばれる、「自分と似たようなもの」が祝福あるいは生命力を与えると考えられた。
[1]彼らは、部族ごとに石、光線、動物、植物とさまざまな形で表され、異なる世界から来るマナを、共有していると考えられた。また、説明体系として「われわれは○○の子孫である」というものがあるため、ハレの日にその動物を食べる、逆に食べない、といったタブーが存在する。 20世紀におけるトーテムの重要な批判者に文化人類学者のレヴィ・ストロースがいる。レヴィ・ストロースは、これまで神秘主義的なまどろみとされていたトーテムを、一定の理論性を持った為政者による部族団結の装置と考えた。精神分析創設者のフロイトにはトーテムとタブーという論文がある。
日本 [編集]
南方熊楠は、トーテムを族霊と訳し、日本にトーテミズムがあるとしたが、発表したものが、「個人の守護霊」であり、部族の守護霊ではないという批判があったため「トーテムと人名」で、改めて論じ直し 大物主は、明らかに蛇トーテムであり、三島の神池での鰻取り、祇園の氏子とキュウリ、富士登山の際のコノシロのタブーをトーテムとした。
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