毎日新聞夕刊 2007年4月10日(火)掲載のえ
大きな唇とキスチョコ。ピンクが美しい。
シュールリアリストの写真家、また画家でもあるマン・レイの絵にも空に唇の浮いた傑作があります。その唇は、当時の恋人写真家のリー・ミラーの唇。パリに芸術家が、沢山集まった時期に描かれた絵。そんな時代をこの絵を見て思い出しました。
資生堂名誉会長の福原義春さんは、1931年生まれ。大正デモクラシーの残り香をかいで子供時代をすごし、やがて軍国主義に押し込められ、終戦により、突然、アメリカン・デモクラシーの時代に変わるという、価値観の逆転を体験された人。終戦直後に、進駐軍が配っていた「ハーシーズ」の板チョコは、ポケットに入れて一度溶けて固まったチョコレート。そのチョコレートを平和の象徴と語ります。
この度、登場している女性の記号は、わたしにとっては、随分見慣れた絵。少し紹介致します。
1995年7月の個展で発表した絵。この頃から、謎の女を描く。
上の絵は2枚の絵を写真で合成して写された写真。色鉛筆の作品。
同じ頃、描かれた「レーヨン」という題の作品。6Bの鉛筆と色鉛筆で描かれている。
海をバックに、貼紙のように描かれた女性。以後、この形は度々登場する。
「解らない。」この感じは、フランス文学を読んで、話がよく解らないまま読み進めた読後の感触を思い浮かべて頂けたらよいのではと思います。サルトル、プルースト、セリーヌ(カバンや靴ではないよ!!)アンドレ・ブルトン、マルキド・サドetc・・・。まず、挫折するプルーストの「失われた時を求めて」を読むのはいかがだろうか?しかし、イブ・サンローランのデザイナーはこの本をバイブルにしているというし、ヒロク二先生もすんなりと全巻読むし、イギリスの画家デビット・ホイックニーも読んで感銘していらしゃるので、きっと素晴らしい文学なんだと思います。延々と、マドレーヌ(フランス菓子)の事が書かれているのだけどね。
大きな唇とキスチョコ。ピンクが美しい。
シュールリアリストの写真家、また画家でもあるマン・レイの絵にも空に唇の浮いた傑作があります。その唇は、当時の恋人写真家のリー・ミラーの唇。パリに芸術家が、沢山集まった時期に描かれた絵。そんな時代をこの絵を見て思い出しました。
資生堂名誉会長の福原義春さんは、1931年生まれ。大正デモクラシーの残り香をかいで子供時代をすごし、やがて軍国主義に押し込められ、終戦により、突然、アメリカン・デモクラシーの時代に変わるという、価値観の逆転を体験された人。終戦直後に、進駐軍が配っていた「ハーシーズ」の板チョコは、ポケットに入れて一度溶けて固まったチョコレート。そのチョコレートを平和の象徴と語ります。
この度、登場している女性の記号は、わたしにとっては、随分見慣れた絵。少し紹介致します。
1995年7月の個展で発表した絵。この頃から、謎の女を描く。
上の絵は2枚の絵を写真で合成して写された写真。色鉛筆の作品。
同じ頃、描かれた「レーヨン」という題の作品。6Bの鉛筆と色鉛筆で描かれている。
海をバックに、貼紙のように描かれた女性。以後、この形は度々登場する。
「解らない。」この感じは、フランス文学を読んで、話がよく解らないまま読み進めた読後の感触を思い浮かべて頂けたらよいのではと思います。サルトル、プルースト、セリーヌ(カバンや靴ではないよ!!)アンドレ・ブルトン、マルキド・サドetc・・・。まず、挫折するプルーストの「失われた時を求めて」を読むのはいかがだろうか?しかし、イブ・サンローランのデザイナーはこの本をバイブルにしているというし、ヒロク二先生もすんなりと全巻読むし、イギリスの画家デビット・ホイックニーも読んで感銘していらしゃるので、きっと素晴らしい文学なんだと思います。延々と、マドレーヌ(フランス菓子)の事が書かれているのだけどね。
壊れてる。
生きて行くうえでMUSTに縛られていますが
MUSTに縛られない縛られたくない女を感じます。
赤い唇にすいこまれる三角形のキッスチョコ!
どんな意味があるのでしょう。