「秋の夕焼け」
秋に入り、陽射しが斜めから射す。
陰影にオレンジが混ざり、どことなく茶色っぽい。
夕暮れになると、太陽の陽光と青い空の色が交じり合う。
そして、雲が流れてゆく。
すると、黄金色のように輝く瞬間来る。
燃えるように赤くなったかと思うと陽が沈む。
一日が、終わる知らせだ。
ほんわりした作品で、フワフワ感がある作品。
秋も深まり、紅葉も見られるようになり、赤や黄色が目に付く季節に。
そう思っているせいか、この絵が目に留まった。
いつもの色彩がギューと詰まっている絵と違い、
もの寂しさを感じるところが秋だ。
だから、「秋の絵」としていいと思ったのです。
中央の黄色の部分が唐突で、“バナナ”に見えてしまうのですが、
わたしの頭の中では、これは「バナナフィッシュなのだ。」と思い込むことにした。
“バナナフィッシュ”というのは、D・J・サリンジャーの小説、「バナナフィッシュに最適の日」に出てくる魚のこと。
確か、「ナイン・ストリーズ」に入っている物語だったと思う。
海の中で“バナナフィッシュ”が泳ぐ様子や、
後半かな?部屋の中を泳ぐ“バナナフィッシュ”の様子がショッキングで、
こんな小説があったことに驚いていた。
いつまでも、この情景の妄想、いや想像した光景が焼きついているので、
「バナナみたいだし、バナナフィッシュよね~、コレ。」と妄想しているのです。
サリンジャーを手に取ったのは、高校生だったのでカルチャーショックを受けていたわけです。
しばらくは、わたしの周りでも“バナナフィッシュ”が泳いでいましたから・・・・。
(頭おかしいです・・。)
それが、この絵を見て復活した。
黄色い魚、それも斑点のある魚が復活して漂ってマス。
わたしの頭の方は置いておいて、夕暮れの時間の中で、
電車の走る音や、灯かりの点いた窓があり、
まだ見える青空、ゆっくり動く雲、ほんのりとした寂しさが漂いながら浮かんでいる。
何となく切なさを感じます。
また、童心に返ったような気持ちになり、
かつて、子供だった頃を思い出す絵です。
良人が制作に励んでいる横で、自分に関心が向いている妻。
自分のことに思いが向いています。
悟られないように「わたしはあなたのことで一杯なのよ。」と言うシグナルを送りつつ、
自分のことに勤しむ。
「あっ、今は自分に関心が向かう時期だ。」と思ったのは、
外出した時に、今まで使っていた化粧品が合わなくて、
新陳代謝のように変えないといけなくなっていることに気がつき、実行に移した時に思ったのです。
あれ?自分にかまけているじゃないと。
そして、「今は、自分にかまける時期なのかも?自分を追及する時期かも。」と思ったわけです。
60代は、化粧も薄付きで、目元も明るく。
つい今までの延長でしてみたら、目がパンダになっていた。
ヒロクニさんは、「いいじゃないか!」とパンダの目元を見て褒める。
幽霊みたいな顔を鏡で見て、
「こいつは、娼婦みたいなのが好きなのか?」と。
理想が実行できる化粧品は、どれか?
もう、見ているだけで、波に飲まれて溺れそうな感じである。
智恵熱が出そう・・・。
それに、すっかり化粧品も進化している。
もともと、化粧品とかに関心が薄いほうだったわたしにも分る進化だ。
ヒロクニさんは、「化粧してくれ!俺、化粧に賛成!」と言いながら、
レオン・ラッセルのCDを取り出し、
↑「これも、メーキャップだからねぇ。」と言い、見せられた。
「こんなの、嫌!」
「もう、何考えてるの!」と、憤慨した。
あと、最大の問題である目元のくまはどうしたらいい?を解明していくと、
わたしのくまは、目元がたるんでいるせいで出来ているので、消えないそう。
指でくまの部分をひっぱたら、薄いしみぐらいだったので驚きました。
こういう人は、ストレスで歯をくいしばったりして、顔の筋肉が引っ張られすぎてたるみやすいのだそう。
「歯軋りして寝てたよ。」と言われることもあって、そういう日は、顎がだるい気する日もある。
歯を食いしばる行為は、顔の筋肉が不自然で硬くなっているらしい。
それには、顔の筋肉を伸ばしてあげないといけないそうで、顔の体操が乗っていました。
口を立てに開けると、筋が引っ張られて痛い。
すっごく痛い。
そうこうして、一週間ぐらい経って思ったことは、意識を集中してかまけた分、
少しづつ手に入れているもので、改善され、ましになっていることを実感しています。
思えば、ましになる。
これは、外見ですが、それ以外にわたしの中で、挑戦してみたいこともはっきりしてきました。
野望みたいなものなのですが、ここに書いてしまうと果たされないかもと思い書きませんが、
挑戦したいことがある。
「まず、思うことありき。」
思わないことは、果たされません。
私なんて、・・・。と思わずに、やってみよう!
こんなふうに考えています。
そうやって、自分にかまけて、ヒロクニさんをないがしろにすることが増えませんように。
一応、主人を立てる古いタイプの妻のつもり。
こんなふうに過ごしていたら、庭はほったらかし、掃除もしてないという事態に。
そう言えば、ヒロクニさんにも、わたしから話しかけてないという、ないない尽くし。
とりあえず、食べないと思っているから、料理ぐらいはしています。
今日は青空がきれい。
↑松の木が大きくなってしまいそびえ立っています。
この松の木で日の光が遮られていて、日当たりが悪くなっているのが残念。
↑青空を見ているのか?
この風呂敷の上が気持ちいいみたいで、よく昼寝をしています。
↑ことしのビオラ達。
リボンで色分けしています。
種からなので、寒くなった頃にやっと花をつけます。
好きな黄色のビオラは無事に咲くかどうか、いつもハラハラしながら育てています。
今日の絵は、ほんわり漂うような色鉛筆画。
秋に合っていると思って取り上げました。
おばさんの化粧の話なども書いてしまい、聞き苦しかったかもしれません。
「思わなかったことは、果たされない。」に重きをおいているつもりでした。
自分自身に、向かってこの言葉を投げかけてみました。
今日も、最後まで読まれた方、ありがとうございます。
ふんわりとふわ~と漂う絵に、秋を感じて頂き嬉しく思いました。コメントにて、サリンジャーの「バナナフィッシュ」にも触れてくれていて、「ともりんも読んだ事があるんだ。」と思いほっこりしました。確かに、解り難い小説でしたね。フワフワと感覚が先走る文章だったと思います。今回の絵、この黄色いモノを“芽”のように思ったという感想、新鮮でした。もう、思い込み全開だったわ。
もともと化粧はうまくない方で、瞼とかにアイシャドウを指でピッとつけて、口紅を塗るぐらいのお化粧でしたが、だいぶ進歩しました。細くアイラインなんかも引いて。手がブルブル震えるし、どんなふうにしたら手が固定されるか・・・と逐一思案しながら。ファンデーションも変えたし。ともりんの言うように、女性にとって顔は大事を噛み締めています。なんかホッとした。それに新しい自分を発見したみたい。私の野心とやらも応援してくれてありがとうございます。ニヤニヤしながら思ってくれるのが嬉しい。
ともりんの「○○をやり終わるまでは死ねない」というプレッシャーは、ヒロクニさんがやってます。「死ぬ気でやるんだ。」と以前よく口にしていましたが、変化して「死ねない。」の方へ。
お互い謎の野心や果たしたいことを励みましょう!
なんだか励みがいがあると思えてきますわ。
「場所待ち」に無言で圧力をかける猫ちゃんを想像したら、けなげで愛おしい姿が脳裏に浮かびました。思慮深いタイプの猫ちゃんがそうするのでは?賢くて、優しいの性格をしていそう。
明日から、気温が低くなるらしいです。
お互い体調を崩さないようにしましょう!
(ビオラは、これから成長が遅くなるような)
いつもコメントありがとうございます。
今日は、励まされたわ。
バナナフィッシュ、なるほど。私は、種から出たばかりの芽かな?と思いました。バックの薄いブルーの中は、体の中に街を内包した動物が右に向かって進んでいるように感じます。
サリンジャーのバナナフィッシュは不思議なお話でした。「バナナフィッシュ」という世界観は星の王子様を連想しましたが、全体的に難しくてよくわからなかったけれど、「バナナフィッシュ」という語感とその形がかわいらしいと思った記憶があります。
さほりんのお化粧からレオンラッセルにいってしまうとは、悪気はないとわかっていても苦笑してしまいます。
自分にかまけちゃって良いと思います。まずは自分が最低限充足していることが大切です。女性にとって外見、特に顔は大切です。野望も、応援しています。密かに粛々と進められているのだろうなあ~とニヤニヤしながら心の中で応援していますね。
ピピちゃんは、そびえ立つ松の木も見ているのでしょうか。猫は外の景色を見ることが好きですね。猫にとって寝る場所はとても大切なようです。多党飼いの我が家では、人気のカゴの後ろで無言の圧力をかける「場所待ち」がたびたび発生しています。
寒い季節、庭仕事は大変です。でも、ちょっと申し訳ない気持ちになりながらも、どんなビオラが咲くのか楽しみにしています。
「思わなかったことは果たされない」そのとおりだと思います。まだまだやりたいことはたくさんあります。この人生でどこまでできるかな?と思うことがしばしばありますが、「○○をやり終わるまでは死ねない」と謎のプレッシャーを自分にかけています。
果たしたいことを粛々と進めていけるよう、お互いに励んでいけると心強いです。