田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

尾道『さびしんぼう』『時をかける少女』

2019-01-03 18:42:58 | 雄二旅日記

 妻の実家がある広島へ行く途中、8年ぶりに尾道を訪れた。駅前は再開発され、泊まった海沿いのホテルもその一画にあったが、尾道唯一の映画館、シネマ尾道は健在だった。



 ホテルの窓から見えた船は、大林宣彦監督の『さびしんぼう』(85)の主人公ヒロキ(尾美としのり)の初恋の人、百合子(富田靖子)が住む向島へと向かう船だ。あの映画では、百合子が通学で乗る自転車が重要な役割を果たすが、今や尾道をゆく自転車は、しまなみ海道を目指す、サイクリング車の方が有名か。


https://www.youtube.com/watch?v=T7zB17PvTiY

 夜、偶然立ち寄った千光寺山ロープウェイ山麓駅のすぐ横にある艮(うしとら)神社で初詣。本殿の回りには樹齢900年といわれる県の天然記念物の大きな楠が茂っていた。後で調べたら、ここは、大林監督の『時をかける少女』(83)のロケ地としても知られる尾道では一番古い神社であり、この辺りの鎮守さまとのこと。言われてみれば、確かに芳山くん(原田知世)がタイムスリップする時に映った神社と同じ所のようだ。それにしても、いまさらながら尾道は大林映画関係の宝庫だと感じた。


https://www.youtube.com/watch?v=eY5umPSARZk

コメント
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