田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「カムカムエヴリバディ」『ベースボール』

2022-04-04 10:29:18 | カムカムエヴリバディ

 「カムカムエヴリバディ」で野球好きの勇(目黒祐樹)が、「ジャズは野球じゃ。駆け引きと予想外の展開と間が似とる」みたいなことを言っていた。

 このドラマは、映画と野球とジャズが絡むところが面白くて見続けているのだが、なるほどそう来たかという感じがした。そこで思い出したのが、ケン・バーンズという映像作家が、MLBの歴史を描いた『ベースボール』(94)というドキュメンタリーだった。

 これは、1イニングを1時間とし、9イニング×2の18時間にわたって野球の歴史を描いた超大作だが、その“1回表”の冒頭で、アメリカ文化批評家のジェラルド・アーリーが、アメリカ史にとっての野球の意味について、こう語っていた。

 「2000年後、もし誰かがアメリカの文明を学ぼうとしたら、アメリカが残せるものはたったの3つだ。合衆国憲法、ジャズ、そしてベースボール。この3つが、我々の文化が作り出したものの中で、最も美しくデザインされている」と。

 ちょっと趣旨は違うが、勇の言葉とも通じるものがある。ひょっとして脚本の藤本有紀は、このドキュメンタリーを見たのかもしれないと思った。『ベースボール』は、随分前に、NHKで放送されたダイジェスト版しか見ていないので、いつかその全編に目を通してみたいと思っている。

https://www.youtube.com/watch?v=-_cuFNFqi2Y

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルース・ウィリスの映画 その4『ダイ・ハード4.0』『RED/レッド』『エクスペンダブルズ2』『LOOPER/ルーパー』

2022-04-04 06:37:48 | 映画いろいろ

『ダイ・ハード4.0』(07)(2007.6.12.フォックス試写室)ジョン・マクレーン刑事

 朝の9時から六本木で試写。席が前の方だったので、あまりの目まぐるしい展開に、何だかジェットコースターに乗っているような感じがして目が回りそうになる。これはあまりいい気分ではないということ。

 以前、初老の知り合いから「最近の映画はテンポが速すぎるので、見ているうちに疲れて寝てしまう…」という意見を聞かされて、少々驚きつつも苦笑したことがあった。こちらはさすがにまだ眠りはしないが、これも老化現象の一種なのか。

 ブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーンが超人になり過ぎてあきれるばかり。このシリーズは回を重ね、パワーアップするたびにつまらなくなる。これなら同じシリーズものでも、シルベスター・スタローンの『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)の方が感情移入できると思うのも老化現象か。それにしても朝っぱらからの試写はつらい。


『RED/レッド』(10)元CIAのフランク
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0c674cb72e83b90ca5d61c6735b8d1bc


『エクスペンダブルズ2』(12)CIAに属す謎の男チャーチ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/246acc784e3fe172ef0b3fd9cd1756b5


『LOOPER/ルーパー』(12)主人公の未来の自分オールド・ジョー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b4f59e1e3be3c875a25decd9f62042fb

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする