田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「気まぐれ天使」小坂忠と大野雄二

2022-04-30 19:46:37 | テレビ

 大好きだった石立鉄男主演のコメディホームドラマの第6作「気まぐれ天使」(76~77)の監督は斎藤光正、手銭弘喜ほか、脚本は松木ひろしほか、音楽は大野雄二だった。

 ドラマは、童話作家を目指す、石立演じる主人公・加茂忍と謎の老女・伊集院綾乃(樹木希林)との交流を中心に描く人情劇。忍の恋人ターコ役の大原麗子の途中降板で設定が変わったのがちょっと残念だったが、松木作詞、大野作曲の主題歌と音楽には見事にやられた。それを歌ったのが、先日亡くなった小坂忠だった。

 サントラには主題歌「気まぐれ天使」のほか、「オレンジの夕暮れ」「旅ごころ」「友だちがいた」と、小坂の歌が4曲入っている。どれも、大野の曲に乗せたその名唱が心に染みる。

「気まぐれ天使」小坂忠&ウルトラ
https://www.youtube.com/watch?v=cFRMC1T6TU4

「おひかえあそばせ」石立鉄男
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/672211a2e1ed0504de8956d100113b14


 

『ルパン三世 ジャズノート&DVD』(大野雄二)
(2005.1.14.)

 大野雄二の『ルパン三世 ジャズノート&DVD』(講談社刊)を読んでいる。というより、おまけのDVDが実にいい! 『ルパン三世』に始まって、石立鉄男ドラマシリーズから『水もれ甲介』、NHKの『小さな旅』、そしてCMソング『きのこの山』『レディーボーデン』、そして映画音楽から『犬神家の一族』、最後は『人間の証明』、という名曲メドレーを著者がソロピアノ演奏で聴かせてくれる。

 もちろん、本来は名ジャズピアニストだから原曲の良さがあらためて伝わってくる。大野が語る「自分はよくバート・バカラック風と言われるけれど、どちらかといえばデーブ・グルーシンに影響された」などの裏話も面白い。

 

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「BSシネマ」『エクソシスト』

2022-04-30 07:14:55 | ブラウン管の映画館

『エクソシスト』(73)(1974.8.28.渋谷東急)

 

 映画撮影のためワシントンに滞在中の女優クリス(エレン・バースティン)の一人娘リーガン(リンダ・ブレア)が、ある日突然奇怪な言動を始める。医師に診せても原因は分からず、怖ろしい現象が次々と起こる。悪魔にとりつかれたと感じたクリスは、神父(マックス・フォン・シドー、ジェイソン・ミラー)に救いを求めるが…。悪魔との戦いを斬新な映像と演出で描き大ヒットを記録。オカルトブームを巻き起こした。

 初公開時は、アメリカでの観客の恐怖体験が大げさに伝えられ、一種のイベント化していた。実際に見てみると、驚いたのは映像よりも音だった。マイク・オールドフィールドの音楽も印象的。

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