田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『マリー・ミー』

2022-04-12 11:30:30 | 新作映画を見てみた

『マリー・ミー』(2022.3.31.東宝東和試写室)

 有名歌手のキャット(ジェニファー・ロペス)は、年下の売れっ子歌手バスティアン(マルーマ)との公開結婚式の直前、彼の浮気が発覚。失意の中、彼女は客席にいた見ず知らずの数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)を指名し、突然プロポーズをする。

 2人は互いを知るところから結婚生活を始め、次第に打ち解けていくが、キャットとバスティアンのデュエット曲「マリー・ミー」がグラミー賞にノミネートされて…。

 逆シンデレラとも呼ぶべき、前代未聞のギャップ婚を描いたロマンチックラブストーリー。最近、暗くて難解な映画が目立つせいか、ラブコメの王道を行くような、先が読める予定調和のストーリー展開がかえって心地よく感じられた。

 主役のロペスとウィルソン(ちょっとロバート・レッドフォードに似てきた)に加えて、キャットの取り巻きのスタッフやチャーリーの同僚といった脇役たちが活躍するのも楽しい。実は、こうしたラブコメの成否の鍵は脇役たちの描き方にあるという見方もできる。

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「午後のロードショー」『身代金』

2022-04-12 06:57:46 | ブラウン管の映画館

『身代金』(96)

過去の映画からの引用を見付ける
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/417e3757b909451b7e77d415ce80b11a

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「BSシネマ」『オリエント急行殺人事件』

2022-04-12 06:29:17 | ブラウン管の映画館

『オリエント急行殺人事件』(74)(1976.4.26.自由が丘武蔵野推理劇場.併映は『明日に向って撃て!』)

(1987.5.15.)

 こういう本格推理ものは、一度見て、犯人や犯罪の経緯を知ってしまえば、なかなか2度見る気はしないものだが、この映画は、珍しく再見に値する一本と言えるだろう。その理由は、多彩な出演者による演技合戦の見事さもさることながら、やはりシドニー・ルメットの演出力に寄るところが大きいと思う。

 そしてルメットは、一見、アガサ・クリスティの世界を描きながら、実は自作『十二人の怒れる男』(57)の裏返し版を撮ったとも考えられる。

 ルメット自身「あの原作のラストには驚いた。なにしろ12人の乗客が全員…なんだから。だからこれはオールスターでなければ撮れないと確信したんだ」と語っている。

 

三谷幸喜脚本「オリエント急行殺人事件」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/324327eaca66959815ccd751b487ae1f

【ほぼ週刊映画コラム】『オリエント急行殺人事件』(17)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/154c09661744ac517c1d3d09fa84ee23

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