田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「BSシネマ」『縛り首の木』

2021-11-12 07:15:41 | ブラウン管の映画館

『縛り首の木』(59)

 金の採掘に沸く町にやってきた医師のジョー(ゲーリー・クーパー)は、金を盗んで撃たれた青年ルーン(ベン・ピアッツァ)を救う。ルーンは治療代代わりにジョーの使用人となるが、過去を隠したジョーの身の上を不思議に思う。そんな折、強盗に襲われた馬車から生き残ったスイス人のエリザベス(マリア・シェル)がジョーのもとに運び込まれてくる…。

 監督はデルマー・デイビス。晩年のクーパーは老いが目立ち、暗く屈折した役柄を演じることが多かったが、この映画もそのうちの一本。

 また、狂信的な伝道師役のジョージ・C・スコット、カール・マルデンなど、舞台出身の演技派俳優が、舞台経験のない“映画スター”のクーパーと絡むのも、この時期のクーパー映画の特徴の一つであり、存在感が身上の映画スターの黄昏と、舞台出身で内面演技を得意とする新興俳優の進出が交錯する、という時代の流れを感じさせる。

 

 

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【ほぼ週刊映画コラム】『梅切らぬバカ』

2021-11-11 07:16:50 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
加賀まりこと塚地武雅が本当の親子のように見えてくる
『梅切らぬバカ』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1301100

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「BSシネマ」『八十日間世界一周』

2021-11-11 07:05:35 | ブラウン管の映画館

『八十日間世界一周』(56)(1973.10.14.21.土曜映画劇場)

 中学生の頃、テレビで2週にわたって放送されたものを見た後で、ジュール・ベルヌの原作を読んだ覚えがある。ビクター・ヤングのテーマ曲が有名。ソール・バスのタイトルデザインも楽しいが、日本の描写は…。

『アカデミー賞』『外国映画男優名鑑』『外国映画女優名鑑』から。

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「BSシネマ」『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』

2021-11-10 07:21:14 | ブラウン管の映画館

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(89)

残念ながら前作の面白さを超えてはいなかった
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8020282a7a9a09984f59dd6273254015

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が愛され続ける理由とは?
https://screenonline.jp/_ct/17345757

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【独占ニュース】マーベルスタジオ オリジナルドラマ「ホークアイ」

2021-11-10 07:17:18 | 仕事いろいろ

50歳のジェレミー・レナー“こだわりの肉体作り”とは
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1300994&preview=true

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【ニュース】『エターナルズ』特別映像解禁

2021-11-09 17:06:04 | 仕事いろいろ

クロエ・ジャオ監督のこだわりが明かされる
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1300868

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『アンテベラム』

2021-11-09 08:47:35 | 新作映画を見てみた

『アンテベラム』(2021.11.8.オンライン試写)

 米南北戦争下、南部のプランテーションで捕らわれの身となり、過酷な労働を強いられるエデン(ジャネール・モネイ)。現代、リベラル派のベストセラー作家として、順風満帆の人生を送るベロニカ(モネイ二役)。現在と過去の全く違う時代と境遇を生きる2人の女性の姿を描いているのだが…。

 冒頭に「過去は決して死なない。過ぎ去りさえもしない」というウィリアム・フォークナーの小説の一節を引用しているので、タイムパラドックス物かと思えば、さにあらず。次第にフェイクやトリックが明らかになり、最後はあっと驚くどんでん返しで真相を知らされる。

 プロデューサーのショーン・マッキトリックは、黒人問題をブラックコメディ+ホラーで描いた『ゲット・アウト』(17)、同じくホラーで描いた『アス』(19)を製作したが、今回は黒人や女性に対する蔑視の実態をパラドックススリラーの形を借りて描いている。いずれもアイデアが面白い。 

 監督は、前2作のジョーダン・ピールに代わって、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツのユニットが担当。これがデビュー作というから、その達者さに驚いた。

『アス』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/94b36f57cf1ff124abc745718fb60ced

『ゲット・アウト』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a49151ef9051f5f2af0611b3d6b25cbf

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「BSシネマ」『ラヂオの時間』

2021-11-09 07:01:39 | ブラウン管の映画館

『ラヂオの時間』(97)

 主婦のみやこ(鈴木京香)は、自分が初めて書いたラジオドラマのシナリオが採用され、大喜びで生放送のスタジオを訪れる。ところが、主演女優の千本のっこ(戸田恵子)のわがままが発端となって、台本はどんどん書き換えられてしまう…。ドタバタ劇が繰り広げられる三谷幸喜初監督の密室コメディー。

Cinema Cafe (2006.1.)
“笑い”にこだわり続ける映画マニア・三谷幸喜

高校の大先輩・梅野泰靖
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c81957f79ae907747ca47b4b6cd26d33

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「BSシネマ」『クリフハンガー』

2021-11-08 07:07:33 | ブラウン管の映画館

『クリフハンガー』(93)

雪山なのにTシャツ一枚で…
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d5fe5b7a9e7de03d74a5d842c1063f84

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『偶然と想像』濱口竜介監督、『決戦は日曜日』坂下雄一郎監督にインタビュー

2021-11-07 12:36:01 | 仕事いろいろ

 それぞれが「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成され、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』の濱口竜介監督にインタビュー取材。

 前作『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の短編小説を巧みにつなぎ合わせていたが、この映画にも短編小説集のような味わいがあった。エリック・ロメールの映画や、ドラマ「世にも奇妙な物語」を意識したところがあったという。

 先日、政治コメディ『決戦は日曜日』の坂下雄一郎監督にインタビューした際は、伊丹十三監督作や矢口史靖監督作、あるいは「Veep/ヴィープ」という副大統領を主人公にしたドラマや「サタデー・ナイト・ライブ」などを参考にしたと語った。

 どちらも東京芸術大学出身の若手監督だが、影響されたものを正直に明かしてくれた。こういうことがインタビューの醍醐味の一つだ。詳細は後ほど。

『決戦は日曜日』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4ddffd21b3551f6c688f95cb17ff9326

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