夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

痛みを知る

2014-08-20 22:19:23 | 日記・エッセイ・コラム

819050

       お見舞い申し上げます。

広島での大規模な土砂災害

亡くなった方々の御冥福を心よりお祈り致します。

救助活動や復旧作業が速やかに行われますように。

被災地の方々の心身の痛みが酷くなりませんように。

安心してゆっくり眠れる安全な日本でありますように。

          『痛みを知る』

今日は主治医の受診日でした。

先週水曜日から糖尿病の血糖降下剤エクアを朝一錠に減薬しましたが、

朝の血糖値は105と『絶好調!』

今日から血糖値を下げる薬は、朝、昼、夕食前のボグリボースと朝食後のエクアで行くことになりました。

インシュリンを打つとたちまち低血糖を起こしてしまう私の血糖コントロールはとても難しい。

高血糖で血糖値が600以上あって、自宅の検査器では測定不能の状態で病院に運んでもらったら脱力を起こして、即入院。

眼の前が暗くなって、慌ててブドウ糖を口にして辛うじて自分で測定したら低血糖になっていて血糖値55で即入院などまるでジェットコースターのようです。

  糖尿病には血糖測定器と言う医療機器があって、血糖値を簡単に測定出来ます。

ですから患者も医師もある程度の目安をつけることは可能です。

但し患者に依って適正な数値は異なりますので、余り測定値にばかり視点を置くのは危険だと思います。

         今日、私が問題にしたいのは痛みの測定です。

痛みの感じ方は人それぞれですから、とても難しい問題を含んでいます。

例えば出産ですが、同じ人間でもお産毎に痛さが違います。

私の場合、長男は初産ですから勿論痛かったのですが、出産の喜びで痛みをすっかり忘れてしまっています。でないと二人も三人も産めませんからね……

次男の時はとても楽でした。

が三男の時には大変な難産でした。

もし最初のお産が難産だったら、私は一人息子の母だったと思います。

   痛みを和らげる為に色々な方法が研究されているにもかかわらず、

痛みの測定器が余り普及していないのは、日本人の我慢強さが関係しているのかなと思う時があります。

骨折や、出血等目に見える場合は医者も看護師も患者の痛みが良く理解出来て適切な処置が出来ますが、眼に見えない痛みは患者持ちなのです。

ましてや血液検査で異常無しともなると、嘘つき。大袈裟。怠け者。

保険詐欺。などと言うことになります。

困ったことに本当にそう言う悪い連中がいるので、余計話が厄介になります。

私も交通事故で救急車で最初に運ばれた医者の「どこも悪く無い!」の言葉で随分遠回りをして来ました。

  私自身の経験ですが、激しい疼痛は、繰り返し頭の中から湧き上がって来るのです。ぶつけた。転んだ。と言う事実が無いのに真夜中痛さが左眼の奥から吹き出して来て、ガラスの破片が身体中グルグル回っているような感じなのです。

   最初私の異変を感じたのは夫です。

就寝中

Г大丈夫?今呻いていたけれど……‥」と起こされました。

心配するので、それ迄夫にも隠していましたが、

Г実は……‥」と言うことで再び私の痛みの治療が始まったのです。

                                                                            続く

  人の痛みは分かり難いものです。

まして心の痛みは、優しい心と確かな眼。

穏やかな人間関係と深い思考力。

豊かな感性。経験。時間がないと理解するのが難しい…‥…‥

 

 

 

 


無財の七施(むざいのしちせ)

2014-08-18 22:43:18 | 日記・エッセイ・コラム

81701

今年もブルーベリーが沢山実りました。

種類や、樹齢の異なる木から採れた実。味も大きさも多少違っていますが、みんなブルーベリーです!

無財の七施(むざいのしちせ)

1、眼施(げんせ)

優しいまなざしで人を見ること

2、言辞施(ごんじせ)

相手の気持ちを理解し、優しい言葉をかけること

3、和顔悦色施(わげんえつしきせ)

和やかな顔で、明るく人と接すること

4、身施(しんせ)

自分の身体を使う布施

5、心施(しんせ)

心から人を思いやること

重要なのは、見返りを求めないこと。

6、牀座施(しょうざせ)

寛容な心で互いに譲り合うこと

7、房舎施(ぼうしゃせ)

雨風をしのぐ場所が無い人に、宿や食事を提供し、心身を癒やしてもらうこと。おもてなしの心で人を受け入れる。

人の為に自分のГ場所」や「時間」を提供すること。

  いつ人が来てもいいように、普段から整理整頓や掃除を心がけることも大切。

       布施

   布施はお金や物がないと出来ない訳ではありません。

布施は人間関係を豊かにし、社会を潤す潤滑油です。

何時でもどこでも、誰でも出来ますよ…

 


ギフト

2014-08-16 23:16:40 | 日記・エッセイ・コラム

20110701

富士宮市浅間神社から富士山を望む

写真は2011年7月撮影

ギフト

   ギフトと言うと贈り物

お中元やお歳暮等デパートから配送されて来る儀礼用の贈答品と言う意味合いで捉えている人が殆どだと思います。

最近読んだ文章にとても新鮮なギフトの意味が書いてありましたので、ご紹介します。

私が何時も何気なく感じていたことを、とても分かり易く書いている素晴らしい文章でした。

  子育て中、赤ちゃんの為に、おむつを換えたりお乳を飲ませたり、何の見返りも考えないで行動する事が殆どだと思います。

お風呂に入れたり、抱っこしたりおんぶしたり、一日中育児に悪戦苦闘しますね……

でも赤ちゃんの笑顔や、スヤスヤと眠る寝顔を見るととても幸せな気持ちになりますね……

それが赤ちゃんとお母さんのギフト!!

  母親が家族の為に料理を工夫して作ります。

家族が「美味しい!」と言って全部残さず食べる。

母親はまた美味しい料理を作って家族を喜ばそうと意欲が湧く。

子供達が独立した後で母親の手料理を懐かしく思って、「お母さんの煮物が食べたい!」とリクエストします。

母親は嬉しくなりますね…

これが家族の料理におけるギフト!!

金銭のやり取りが無いギフト

切手の無い贈り物です。

 


時の流れ

2014-08-15 22:55:42 | 日記・エッセイ・コラム

2013_0804_115251dsc05592

新盆のお宅にお焼香に伺った。

「昭和25年生まれで平成25年に亡くなった。」 と奥様が教えて下さる。

ご主人は享年62才。

若過ぎます。

   私の夫は先日66才になりました。

姿勢と発声方法が良いのでとても若々しく見えます。

頭髪は私と出会った時には今と殆ど同じ様でした。

(もし彼の頭髪がフサフサしていたら、私等とても貰ってもらえなかったと思います。)

現在彼の老いを痛切に感じることはありませんが、孫たちの成長を見ると時の流れをひしひしと感じます。

息子達の頭髪も大分後退して来ています。

結婚当時夫と私は親子と思われていましたので、時の流れは父親と娘のような私たち夫婦を、通常の夫婦のような容貌に変化させました!

華奢でスマートだった私は太り気味のお婆ちゃんに。

貫禄十分な体型の夫は引き締まった身体の紳士に。

何よりも二人で始めた家庭が、息子三人。お嫁さん三人。

孫六人。合計十四人。

時の流れはお盆でも帰る家の無い寂しい私たち夫婦を、賑やかな子孫たちが集う家に変えてくれました。

大黒柱さんこれからも宜しくお願い致します!