フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

怒りと絶望

2008-11-29 20:38:07 | Weblog
BBの愛称で親しまれたというか、自分達にとっては、大スターだった、ブリジットバルドーさんの「怒りと絶望」という本を図書館で借りて読んでいる。今では、動物愛護運動家として活躍なさってるんだが、原題が「un cri dans le silence」沈黙の中の叫びというのでしょうか、これが結構フランス的で面白いのです。彼女は、いまや、ブリジットバルドー財団まで築き上げ動物保護の世界的活動家として彼女らしい人生をおくっているわけですが、何でこんなに素敵なんでしょう。それは、彼女の考え方に起因してるからだったのですね。セックスシンボルとしての彼女しか知らないものにとってはこの本は、目からウロコでした。勿論、発売当初ベストセラーになったことも知りませんでしたし、彼女が、ここまでキチンとした人であったことも知りませんでした。映画も、「ビバマリア」と「軽蔑」くらいしか見てませんしただセクシーな人とだけの知識しかありませんでした。これほどまで、保守的なモラリストとは思いませんでした。フランス人としての誇り、イラク戦争でどんな恫喝や脅威に屈せず毅然とした態度をとったフランス。そんな思いが彼女とオーバーラップする。彼女の、答えのない問いかけ、「人生で成功するとは・・・」この言葉を今反芻している。
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