龍馬の魂を思ったとき何故かふと谷川俊太郎さんの詩を思った。
シャガールと木の葉
貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に道で拾ったクヌギの葉を並べてみた
値段があるものと値段をつけられぬもの
人の手が生み出したものと自然が生み出したもの
シャガールは美しいクヌギの葉も美しい
立ち上がり紅茶をいれるテーブルに落ちる柔らかな午後の日差し
シャガールを見つめているとあのひととの日々がよみがえる
クヌギの葉を見つめるとこの繊細さを造ったものを思う
一枚の木の葉とシャガール どちらもかけがえのない大切なもの
流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる 今日が永遠とひとつになる
窓のむこうの青空にこころとからだがとけていく
・・・・・・・・この涙はどこからきたのだろう
龍馬伝が終わって軽い喪失感が僕らを包む。龍馬の本質は何かひとそれぞれの胸に問いかけてくる。僕は、勇ましいイメージではなく包み込むような優しいイメージでとらえている
この詩がね、何の脈絡もなく僕に囁きかけるんだ。何が心に響くんだろう。でもいい詩だね。