フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

目玉の串刺し

2013-06-13 07:51:40 | Weblog
杏子の実が沢山熟れて落ちていた。それを拾ってた時のことだ。バグネットをかぶって作業してた。バグネットってけっこう細かい網になってるから見えにくいんだ。それでも夢中になって拾って拾い終える頃向こうの枝に1個引っ掛かっているのを見つけて木の下をかがんで手を伸ばそうとした時だ。開いている左目に枝が突き刺さった。全然見えなかった。ネットのせいもあるけど杏子ばかり見て枝が出てること自体も気づかなかった。よく見るとおれた枝がとがってでていた。古い枝だったこととネットを被っていたことが幸いして「目玉の串刺し」はどうにか免れた。思いっきり白目に当たっているから白目には血が頭の横には擦り傷ができてた。目もネットで擦られているから瞬きすると痛い。ほうほうの体で作業小屋まで逃げ帰って調べてみると幸い大したことはないようだ。痛いは痛いが目は見える。一安心して振り返る。「やっぱり歳だな」というところへいきつく。これも事実だろう。危うく百舌の串刺しのように目玉が杏の枝にぶら下がるとこだった。年取ると危険に対して鈍くなるから気をつけなくては。「命知らずのこのオレも」と言う日活アクションの台詞がよく似合うお年頃なのかな。
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