NHK総合TV日曜日の夕方「海外ネット」という番組がある。世界各国の問題や話題を現地取材を中心に構成した内容で、驚くべき事実を知ることがある。番組の終りは、各国の子供たちの日常生活を紹介しながら「将来の夢」を語る構成になっている。
画面に見られる子供たちの生活は、豊かな環境も苛酷な環境も区別なく見せてくれる。過酷な環境の子らが、成人と同じように生活を支える1人になって働いている国が実に多いことに驚く。心痛むときがある。
どの子も夢を語るときの目の輝きがいい。
先生、医者、看護師、パイロット、警察官、ピアニスト、スポーツ選手、バレリーナ、外国語勉強・・・と続く。政治家と軍人を語った子は記憶にない。
短い言葉で夢の訳を聞かせてくれる。
妹に勉強教えたい、困っている人を助けたい、外国の人と仲良くしたい、悪い人をなくしたい、親を助けたい・・・など、人を尊重尊敬する気持ちがその基に汲み取れる。こんな子供たちが、いまの気持ちのまま世界のリーダーになって欲しい、番組の終りにいつも感じている。
そんな子供たちになるであろう沢山の子達を図書館の児童コーナーで見つけた。
夏休みでお天気は優れないこともあってか、混み合っていた。本を読む子探す子、お母さんに読んでもらう子、ノートへ書き写している子、いろいろな方法で本に取り組んでいた。そして驚いたのは、たくさんの子供がいるのに、その静かさだった。本物の本好きだ、嬉しかった。親子で一抱えずつ借りて帰る姿もあった。
(写真:駐車場も満車だった図書館)