
今年の夏から「献血時に糖尿病検査」「国民病予防へ」という新聞報道があった。
糖尿病は」予備軍も含め1,600百万人に上るとされ、国民病となったことを受けた対応。関心の高い検査項目の追加で、深刻化する献血者の減少傾向に歯止めをかける狙いもある、と書かれている。
献血時の無料検査は1982年から実施、コレステロールや肝機能障害の指標など7項目の値を本人に通知しているという。これに糖尿病検査が加わる。他にB、C肝炎について希望者には結果通知されているそうだ。
献血の前、預血という時代があった。それは手術に必要な輸血用血液を事前に確保することだった。親戚の手術のため10人が仕事を休み広島血液センターに出かけた記憶がある。手術は輸血をしなくて済み預血カードが残った。まだ売血という言葉が賑やかなころだった。
献血は交替勤務から常日勤に変わってから始めた。年2回くらい行った。25回まで「献血手帳」に記録がある。高血圧です、と産業医に告げられ中断のまま今日にいたった。途中20回までの献血のうち9本が供給と記されている。
糖尿病の血液検査は空腹のときの血糖値を測定するのが一般的だが献血には良くない。そこで飲食の後でも測定可能な検査方法を導入するそうだ。献血者の増加と国民病の早期発見になることを期待する。
先般の健診では糖尿病の疑いは出なかった。周囲にはこれが原因で亡くなられた方、いま苦しんでおられる方がある。命に連なる万病の基のようなこの病に注意したい。
(写真:1981年に更新された献血手帳)