
あちらこちらでつつじが咲きはじめ、鯉のぼりの姿も見られ始めた。爽やかな五月がそこまできている。公園の手入れされた菖蒲畑にも水がはられその時を待っている。
「鯉のぼり 家出せぬかと 強い風」
初孫へ贈った鯉のぼりが元気に泳ぐ、でも強い風に飛ばされないかと心配する好々爺の気持ちがよく伝わる。これはラジオで聞いた川柳。気の毒に思うが大きな都市では味わえない光景だろう。
端午の節句は戦後子どもの日と呼ばれ祝日になる。長男の誕生に妻の実家から届いた兜飾り、飾ることはなくなったが残している。ケース入りの武者人形はこの季節になると飾ることもある。
焼物教室で作った兜を飾ってみた。仕舞っていた何かの飾り紐を兜につけ足のある台にのせてみた。10センチほどの高さの兜もそれなりに映える。今年はこれで行くことにする、金屏風があるともっとよくなるがと思いながら玄関に置く。
まもなく柏餅用にカシワの葉を求める人が山合の道に車を停める姿が見られるだろう。そうすると本当の五月の季節になる。
(写真:自己満足の兜、ねじれた写りが愛嬌)