色のぐあいがどんな様子か分からないことを「色目が分からない」という。
素焼きに続く工程は色付。粘土と釉薬の組合せで仕上がる色見本が数十枚、教材として掲示してある。教材から色合いや艶などを参考に色付けを考える。
素焼きした作品を釉薬に浸す時間は1秒、2秒、3秒・・・など夫々に異なる。その微妙さを掴むには日が浅くほど遠い。まずは、この釉薬は何色になるのかから理解が必要。釉薬のそのものの色と焼き付けたあとの色合いが似ていない。
仲間の作品を参考にしながら素焼きを治具で掴み釉薬に浸すその一瞬、終わってから思えば「周りの音が途絶える」ほど真剣になっている。
「いろいろ試さんとよう分からん」そんな会話は緊張したあとの釉薬を乾燥させるとき。どの釉薬を使ったか聞きながら次の作品の参考にする。
作品3と4が仕上がった。自分の作品から2つの反省点掴んだ。次の作品へはそこを生かす。
色目を言う前に形を整えることが先にありきだ。
(写真:作品3と4)