
高校の茶畑で町内のお年寄りや園児を招いて茶摘が行われた、笑顔の参加者の写真と一緒にその記事が掲載されている。お年寄りからはお茶葉の作り方の指導も受けたという。昨日は八十八夜。
飲み物はコーヒーに紅茶、ミネラルウオーターに清涼飲料などと言いながらも伝統ある身近な日本茶は忘れられてはいない。我家の食事の終りは日本茶を飲む。と言ってもスーパーで求めたもの。たまに頂き物のそれが出されることもある。
雑草の中にピーピー豆を見つけた。泣き虫豆ではない。本当の名前は知らない。祖父母たちは、畑の側に出来たこの豆を乾燥させ茶葉の代わりにしていた、そんな記憶がある、が思い違いかも知れない。
子どもころはこの豆の端を切り、口に含んで吹くと「ピィーピィー」と発する甲高い音色を競って遊んだ。誰に習うわけでもなく、一緒に野山を掛けた年長組のやることを見真似で覚える。
1つふさをとり挑戦したが音は出なかった。作り方を記憶の彼方へ置き忘れていることに気づいたが、時期が早すぎてさやの脹らみが無いからと言い訳した。ご婦人が不思議そうな顔をして通り過ぎた。
探せば、野山には遊びの種はまだあるような気がする。
(写真:これから脹らむピィーピィー豆)