
第20世住職の門信徒葬に檀家として参列した。
次第に沿って執り行われる葬儀、多数の信徒は本堂の外に設けられた大型画面を見守る。重厚で荘厳な儀式は目を見張る。
葬儀の栞から引用させていただく。
(前節略)突然の事にショックであり、悲嘆にくれ涙しました。よくよく考えますと、たった2年ほどのご縁にも関わらず、親子として、また法嗣として住職より深い慈しみをうけていたからこそ、お蔭様でこんなに悲しい気持ちにさせていただけるのだと気づき、今ではそのことを嬉しく思います。父として、先師として、浄土より寺をご照覧ください。
これは昨年3月、法嗣として入寺された方の言葉である。入寺され1年間の研修を終え帰られたばかりの別れだった。2年前住職と出会われ、1年して入寺、これかという時だった。
悲嘆にくれるだけでなく、涙のわけに思いをいたせば、そこに途が見えてくる、そんなことを学んだ門信徒葬だった。
(写真:葬儀の行われた本堂)