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冬の日差しだが比較的暖かく感じる小学校の運動場。3年生くらいのクラスだろうか縄跳びをしている。縄の両端を持って大きく回す。回る縄を飛んで、抜けていく。経験がある。
何人続くか皆で大きな声で数えている。50回くらいで途切れた。繰り返すがまた50回くらい。見ている3度目も同じくらい。そこで先生の身振りを交えた話が始まった。
飛ぶ人は縄を回す人の苦労を考えて真剣に飛ぼう。飛ぶときは綱をよく見て飛ぶ。飛び終わったら次の人の邪魔にならないようにすばやく離れよう。待っている人は飛び終わった人の邪魔にならないように並ぶ。こんな話だった。
最後に「ひとりひとりがほかの人のことを思いやって飛ぶと長く続きます。それはクラスがひとつになれるということです」。「ハイ」という児童の返事が合図のように終了のチャイムが鳴り始めた。ひとつになれたか、その効果を見ることはできなかったが、走って教室へ向うその背中に「ガンバレよ」とエール。
思いやる気持ちを持てば力がひとつになる、児童らの学習を見ながら改めて肝に銘じた。
(写真:おもいやりを学んだ体育の時間)