日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

冬至のあと

2010年12月23日 | 自然 季節
           

冬至は「日短きこと至(きわま)る 」という意味でだそうで、その冬至は昨日、今日からは昼間の陽ざしが少しずつ長くなってゆく。「障子の桟」だけ長くなる、祖母はそう言っていたが、それはなにを表わす度量なのか覚えていない。

この日はいろんな慣わしや運気の良くなる境目でもあるという。柚子湯に入ると無病息災、カボチャを食べると中風よけになる。またお粥を食べるのもいいという。陽ざしが長くなることから、一陽来復といって、悪い物事がようやく回復し善い方向へ向く嬉しい日でもある。

とっくに落葉した仲間の分も頑張っているのか、それとも落ちはぐれたのか赤く染まった桜の葉が2、3枚、シッカリと小枝に残っている。いたわしいように見えるが、小春日和の陽を受けた葉はまんざらでもなさそうに揺れている。

近くで、緑濃いときは幟のような大きな葉をばたつかせている芭蕉、その大きな葉は千切られたようにボロボロに裂けて枯芭蕉となり、ちぎれたそれぞれが風にせわしく揺られている。

桜も芭蕉も風雪に縮かむ日があるけれど、春に続く道へ踏み出した。そう思い眺めると「がんばるぞ」、乾いた青空へ向って手を振っているようにも見える。今日は暖かい日だった。

(写真:散りそびれて赤く染まった桜の葉)
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