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月並みだが師走もなかば、イブと年越しに向けての商戦が華々しく宣伝される。民間ボーナスは若干増えたという。これが商戦にいい影響を与えるかどうか、金融も負けてはいない、どちらに軍配があがるだろう。
商戦が恒例なら新聞各紙の投稿欄も特集編の募集がはじまった。今年を省みて、来年の夢や希望、見出しは違ってもおおよそこんな内容。各紙へ投稿するというその道のつわものもいる。そこまで意気込むと投稿という楽しみを通り越しているように私には感じる。
それはさておき、今年もエッセイに陶芸にパソコンにと楽しみながら参加した。さらに岩国検定という新しい道へ仲間入りし、この地、初のご当地検定へこぎつけた。合間合間には新聞へ投稿をし、掲載されたら喜んでいる。読みました、と声をかけられることが多くなった。
橋の下の雨上がりの柔らかい砂地、そこに月面のクレーターのようなくぼみが見える。人と犬の入り混じった足跡だ。そこには、犬と飼い主との楽しそうな動きが広い範囲に残されている。
それを眺めながら、今年の自分の足跡はどんな模様をしているのだろうか、とりとめもなく思い返す。ならばいい思い出としてエッセイの忘年会で受けた表彰状の文面を残しておこう。
「今年は投稿掲載総数が通算50編を越え世界で一つの貴重な冊子を作りました。日常生活の中で見落としがちなことに着眼しそこから色々なことを学ぶ姿勢をいつも感心しています。次は目指せ100編です」
(写真:今年を思い返させた足跡)