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山菜料理でおもてなし、古民家を改修して開店したという山あいの飯どころが紹介されていた。その日の料理は、山に入り収穫した山菜で献立を決めるという。若葉の茂る小枝を押しのけ、膝丈ほどの雑草を踏みわけ山にいる。
あそこに、あっちにと指差す方をカメラが追う。この季節ならいくらでも集めることが出来ます、と、当然そうに店の主は話す。ざるに収穫した緑濃いいろいろが盛られている。農薬も肥料も使われていない安心安全な野の物、緑の色が映えている。まだ、豊かな自然が残っていることにほっとする。
そんな映像を見ながら、このお店で出される料理の材料は季節そのもの、旬そのもいうことになる。スーパーでは多くの野菜が1年を通して求めることが出来るので季節感が薄い。子どもの頃、今の季節はタケノコばかりだったような気がする。
道べりにに咲いている花や目を引く雑草、それらの名前が即座に口に出せ、何にするからと摘み取る人がいる。普段の精進のなせることと感服する。そんな人に出あうと羨ましいな~といつも思う。
自分にそれが出来ていたら、この稚拙なブログにやわらかさと色合いが少しは出せたのにと思うが、後の祭りだ。花は見て楽しむだけ、いまさら改まりそうにない。
(写真:子どものころにはあちこちで見かけた蕗)