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そろそろ剪定するか、こう書けば「樹形を整える」かのように思われると嬉しいが、本当は伸びた枝などを刈りとるだけのこと。せめて刈りこむくらいの腕になると、この作業も楽しいかもしれない。
刈りとるのは、まきとクロガネモチとつげと椿の4本。刈り取る作業は椿が1番やり易い。とにかく刈りこむだけ。その点つげは各枝を半楕円状にする。葉が密に茂っておりそれなりの樹形が出来上がる。気を使いながら刈りこみ鋏を使う。
そのつげはいま白い花が満開。花の大きさは径が2ミリあるかないか、おまけに葉の下側に咲くので見えにくいし、光線の加減では全く気付かないこともある。こんな花でも蜜を求めてか蜂がくる。蜂はミツバチの倍くらいの大きさで黒っぽい蜂だが名前は分からない。かなりの数が来ている。野生の生き物の餌が少ないというが、こんな小さな花にも寄っている。
この花の落花は早い。そうすれば蜂は蜜の採取に来なくなる。それから刈りこむことにしようと決めた。何の符号かちょうど雨も降り出した。隣の伸びたクロガネモチの枝が揺れている。早く刈ってとせがんでいるようだ。
(写真:花は白くて小さいが数の多さに見栄えがする)