日々のことを徒然に

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献血のきっかけ

2013年02月11日 | 生活・ニュース
           

 夏場には輸血用の血液が不足気味なので献血を、とよく呼びかけられる。献血できる年齢を越え、献血車を見ても足を向けることはなくなった。現役のころは何十回か献血、県や日赤から記念品をいただいた。

 そのころの記録は赤い表紙の「献血手帳」。それは名刺より小さいサイズだが金文字の「献血手帳」が威厳を示す。中にはRh式とAOB式の血液型が記入されている。不慮の事故などで輸血が必要なときに役立ちます、初回の献血のとき説明を受けた。今日まで使わずにこれた、これからもそうありたい、事故にあわないお守りとして今も財布へ入れている。

 輸血用血液の必要性を痛感したのは40数年前、親戚の一人が手術になり、事前に輸血用の血液が必要と知らされた。当時は献血でなく預血制度だった。親戚や知人が集い広島まで出向き預血し、預血カードを受けた。手術はうまくいき輸血は必要なく済み、退院できた。

 それからまもなく、机の引き出しで眠っていたカードに出番が来た。高校卒業間もない息子が手術する、ついては輸血血液の準備が必要になったとその親から相談を受けた。準備する量は200ccという。献血カード1枚でまかなえる血液量なので使ってもらった。

 そのことを忘れかけたころ手術を受けた息子と両親がわが家を訪れ、丁寧なご挨拶をもらった。母親は涙しながらに助かったと話された。血液の大切さを改めて知り、それが献血を始めるきっかけだった。

 今は成分献血や400cc献血と新しくなっているそうだ。献血は自分の健康管理にも使える、多くの人が参加して欲しい。スーパー前で準備中の献血車を見ながらそう思った。
コメント (2)
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