PM2.5、始めて見たとき「午後2時30分」かと間違えたのは私だけではなかったようなので少し安堵した。PM2.5とは微小粒子状物質のことで、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質、スギ花粉は1mmの30分の1というからその微細さがわかる。PM2.5は、人の肺の奥深くまで入り込み、呼吸器系の健康に影響を及ぼすと懸念され恐れられている。
その発生メカは明らかにされているが、抑制の対策が進んでいない隣国。中国国内の映像を見ると、濃い霧か霞が張り付いたようで不気味な様子だ。在留日本人で帰国を考える人も多いという報道がある。日本はこうした有害物を発生させない技術輸出を進めることで、中国からの有害物質の飛来拡散防止に連ねて欲しい。
国内ではスギ花粉の飛散が始まっている。昨夏の暑さから今年の飛散は昨年を越える厳しさになると予測されている。どの位多いかを説明する例えに「これまで花粉症に罹ったことのない人も発症するかもしれない」と専門家の話を伝えていた。今日のこの地方の花粉飛散は「非常に多い」と高いレベルの予測が出ている。
吉香公園周辺を歩くと山裾にはまっすぐに伸びた大きな杉が立ち並んでいる。ときおり強い風に飛散していくそれを見ることがある。子どものころにはそんな木の下で気にしないで遊んだ。杉の実を口に含んで竹鉄砲の弾代わりにもした。言われる花粉にやられた症状は記憶にない。日本人の体質が変わって来たのだろうか。
空気清浄機の販売がうなぎ上りという報道を知ると、顔を隠し衣服で全身を包むSFのような住環境になりつつあるような気がする。こういう付けを子孫に残さないことが今の時代の責任、ニュース映像見ながら何も出来ない苛立ちを覚える。