
錦帯橋畔の桜の花びら、風に吹かれ舞いながら芝生を飾っている。そんな風景の中で遠来の人らと年1度の花見に興じた。かっての酒量はどこえやら、桜に負けずと咲くのは話。
話は現役時代の思いで。今日や昨日のこととも忘れっぽっくなっているのに、何十年も過ぎた元気なころの話が昨日のように続く。身についた、癒し込んだ経験は歳や時間とは関係かなく湧き出てくる。
弁当にグラスに、ブルーシートに川風に流された花びらが舞い降りる。錦帯橋の映る静かな川面では櫓で操る遊覧船が行き来する。この季節ならではの光景を楽しむ。
話し疲れ腰を上げる。遠来の人らは来年を約して乗り合いバスで駅へ。ローカルならではのたびの一コマ。今日で今年の花見の宴は終わった。桜は週末まで持つだろうか。