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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

タンポポ

2014年04月14日 | 自然 季節


 タンポポは漢字では「蒲公英」でこれは漢名からという。種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ」(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから「たんぽ穂」と名づけられ「たんぽぽ」になった。英語名は「ライオンの歯」、独特の葉のギザギザを、荒々しい獅子の歯並びにたとえたという。

 花は3月初めから5月の末ころまで見られる。一時、少なくなったといわれたがどこでも見かけるポピュラーな花の一つ。タンポポが春を先取りして咲くのは、その蜜が春の花が咲きそろうまでの蝶の貴重な食料になるという。気まぐれに咲くのではなく、自然の生態系の一翼を担ってることに驚く。

 ローカル線の法面の雑草は草刈機で刈り取られすっきるする。これは沿線民家への迷惑防止から毎年6月と12月に実施される。刈られた雑草が枯れ春になると新芽が出る。それに混じってどこから来たのか、また誰かに植えらた子孫なのか雑草に負けじと花が咲き始める。誰からも肥料などもらうことはない、それだけにたくましく感じるのかもしれない。水仙が終わったあとのタンポポもそんな花の中の一つ。

 花のあと種子は気ままな風に乗って飛んでいく。これをタンポポの絮(わた)と呼ぶそうで、歳時記では春の部に載っている。野山が遊び場のころには絮を追っかけもし、茎からちぎって息を吹きかけ飛ばした覚えがある。最近は外来種のタンポポが繁殖している。多くの生物で外来種の侵害が問題になっているがタンポポはどんな状況にあるのだろう。法面に広がるタンポポを眺めながら心配する。

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