日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

水の無い生活

2018年12月02日 | 地域

 周防大島町と本州を結ぶ大島大橋、外国の貨物船が衝突し大きく破損させて1カ月が過ぎた。衝突により水道送水管が切断され急流の大畠瀬戸へ垂れ下がった。大島町内9千世帯が断水した。橋の損壊で大型車は通行不可となり、多くの面で生活や産業に大きな支障をきたした。特に生活水は給水車の活動で、大きな苦労はされたが助け合いもありしのがれた。敬意を表すしかない。

 昨日、町内全域に給水が可能となり、喜びの様子が画面からではみ出るようで見ている側も良かったと安心した。そんな映像は、断水生活を連日伝え続けたカメラマンの喜びでもあったのだろうと思った。送水と橋の通行規制が解除され、ミカンの収穫と出荷の最盛期を迎える町は安堵されたことだろう。

 これまで節水の呼びかけはあったが断水の経験はない。これは錦帯橋の架かる錦川のお陰によるもので、その恵みに感謝するのは夏に開催される「錦川水の祭典」、多くの人出でにぎわう。その恵みを市内全域に届けるため川を越える送水管が施設されている。市内で川巾の最も広い新愛宕橋上流には単独で架設されている。もし新愛宕橋上で交通事故が発生し車が転落したら、大島大橋の事故以来、下を通るたびにそんな心配をしている。

 大島町の水道水は本州側の柳井市から送られている。その柳井市の水道水は、山口と広島の県境を流れる小瀬川上流の弥栄ダムの水が延々と送水されている。その山を貫く送水管工事を見なが「命の水」という現実を思い知った。そんな水道事業が自治体運営から民営化に変わろうとしている。それは命の水を営利化し儲けの一つにすることになる。先行の外国都市の多くで飲めない水、料金高騰で民営化廃止に転換するという。慎重な国会審議を望む。
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