日々のことを徒然に

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ポケベルの運用停止

2018年12月04日 | 回想

 今、スマートフォンを略してスマホという、その昔ポケットベルを略してポケベルと呼んだことに似ている。ポケベルは携帯用小型無線受信機で大きさは歩数計ほど、その携帯は歩数計と同じようにズボンのベルトに挟みこんでいた。そんなポケベルが登場して今年で50年、しかし、来年9月に運用停止になると知った。

 携帯電話の無い時代、電話でポケベルの番号にダイヤルすると携帯者のポケベルに呼び出し音がかかる。呼び出し音を確認して決められた連絡先に連絡する。公衆電話にお世話になったものだ。携帯していたポケベルは会社の貸与品で業務用、休日夜間に鳴らないことを願ったことを思い出す。

 運用停止の報道で、その用途は略語通信に使用したかの様に楽しく報道している。例えば0833は「お休み」、10105は「今どこ」、5963は「ご苦労さん」49は「至急」などさすがスマホ時代の司会者だと納得する。実際は出歩く営業担当者には欠かせない貴重な必需品だったり、緊急時の非常招集用連絡だったりと、遊びや個人的通信に使う物ではなかった。携帯電話が広まるとポケベルは衰退し、会社貸与も携帯電話となった。

 最近は出会わなくなったが携帯電話も当初は圏外が広く、それが表示なればその便利さは断たれた。ポケベルも同じで、山間部のゴルフ場には電波が届かず連絡遅れも発生した。そんなポケベル、今、全国で1500人の利用者があるという。貴重品としていつかお宝と鑑定されるかもしれない、大切に保管し伝え残して欲しい。
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