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TV各局のニューストップは帰省、国民大移動という表現は聞こえなくなったが、映像を見る限りでは大移動に思える。この師走は大寒波襲来で、雪国と呼ばれる故郷への道中は難儀を伴う帰省になっているようだ。故郷へ帰る帰省するという経験が一度もない私だが、孫を待つ気持ちの対が故郷へ向かう力ではなかろうか、出迎える父母らの映像から思う。
孫が低学年のころ列車到着に合わせて駅前で待つ。両親に挟まれて歩いてくる。待っている私らの姿が見えると「ばあちゃ~ん」「じいちゃ~ん」と走り寄ってくる。「転ぶなよ」と思いながら久しぶりの駆けてくる足取りの成長を喜んだ。学齢が進むと専用のキャリーバックを引いて帰る。さらに学齢が進むと学校主体にかわり、その回数は激減、帰省の様子も成長に合わせ変わった。
リハビリを続ける妹の様子を見に病室へ、リハビリの効果ありにほっとする。病室の窓から広い駐車場を見下ろす。病院は年末年始体制で診療は無く、遠くの職員駐車場の駐車スペースを区切る白線が手持ちぶたさで退屈そうに見える。帰省を楽しみにしていた若い看護師さんも多かろう。どんな孝行をするのだろう。
30代半ばまで三交替勤務でプラント運転に従事した。だから帰省が話題になる盆も正月も休みは無かった。しかし、それを愚痴る同僚は思い出せない。いろんな交替勤務者、警察官や消防士、警備員に企業の生産現場、救急関係者、除雪作業する人、交通機関関係者などなど多く人が働いている。そうした人のお陰で帰省も可能になる。帰省する人それを待つ人も働いている人をちょっと思い浮かべてみよう。