日々のことを徒然に

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還暦の歩道橋

2021年07月30日 | 地域

 近所で唯一の歩道橋は三差路に掛っている。立看で「橋の点検のためご迷惑を掛けます」というお知らせがあった。その後、歩道橋の何カ所かにフリーハンドの〇印や文字が白い塗料で書かれていて、点検が終了したのだろう、そう思いながら橋全体を見ると、錆だらけが第一印象で、はげ落ちた錆が排水口に溜まっている。永いこと放っておかれたのだろう。

 歩道橋が完成したのは、写真中央から奥へ伸びる道路が新設された時、昭和35、6年ころと思うから60年近く前、人なら還暦、以前なら目出度く第一線から引退し定年を迎える。新設される道路工事をみながら、「こんな広い道路を何が通るのか」と思ったことを記憶しているが、それは私の常識の無さだった。道路は錦帯橋たもとから岩国駅まで続いた。

 この三差路を渡るとき私は必ず歩道橋を利用する。歩道橋近くで開かれたある集会で一緒した女性が、帰り道で「私は必ずここを渡ります」と階段を上り始めた。同じ行動する人があるんだ、そう思いながら一緒した。歩道橋そばにある小学校の児童は登下校時利用しているが、歩道橋を渡る成人はほかに見たことも出会ったこともない。

 ところが、この歩道橋を渡る成人を初めて目にした。それは中年の女性で、私の後から階段を上ってきた。大きな手荷物を下げた人だった。その姿から、この人も道路を横切らず歩道橋を渡る一人だと思った。この三差路は車でよく通るが、陸橋下を横切る人は多い。いつも飛び出しに気をつけて通過している。
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