日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

丸太橋

2021年07月20日 | 回想

 朝から30度近い気温、一気に夏のお出ましとなった。真っ青な空からの陽ざしに押されて、運転中の必需品として常備しているサングラスを今年初めて運転中に使った。それなりの日よけ効果はある。そんなことを思いながら運転していると、遠くの山と山を繋ぐように見える雲の棒が目に入った。再び見え始めたときもその姿は初めと変わらず山と山に渡っている。

 ふと、子ども時代に渡った丸太橋に似ているように感じた。その丸太橋は、材木用の木材を山から切り出す人らが、大きな木を倒し、そのまま谷をまたいで架け、そこを仕事用の道代わりに行き来する。その作りから道や橋とは呼べないが、谷に架かるから橋としよう。その丸太橋は子どもの冒険心をくすぐった。

 仕事士に声を掛けて数㍍のそれを渡る。仕事士みたいには歩けない。両手を広げバランスをとりながら渡る。新しいうちは木の皮がついており滑りはない。そのうち皮が取れ幹の肌が出ると滑りやすくなり、谷川に飛び降り、水しぶきを浴びることは何度もあった。それが楽しいことでもあった。切り出された木は馬車に積まれて運ばれていった。

 沖縄は台風6号で荒れているが、そのほかは夏日や真夏日、中国地方にも熱中症警戒アラートが出た。訪問先を辞するとき「熱中症に気をつけて」と送られた。遠くの棒状の雲、1時間後に通った時は消え青い空だけになっていた。雲も、天気はいいことだし別の山と山の懸け橋に移ったのだろう。
コメント
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