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新紙幣 ネパール貢献思う

2024年07月20日 | エッセイサロン
2024年7月20日 中国新聞「広場」掲載
           (8年前に撮ったミツマタの花)
 日本の紙幣の原料となる樹木「ミツマタ」がほぼ全てネパールの農村で生産されていると。紙幣が約20年ぶりに刷新されたことを巡る14日付国際・総合面の記事を読み、驚いた。
 ミツマタは地元岩国市でも、江戸時代に岩国藩が作付けを奨励した。和紙の生産は藩の主要産業となり財政を潤したようだ。錦帯橋近くにある国重要文化財の旧目加田家住宅の庭にも植えられ、歴史を学ぶ資料に紙幣の原料との説明かあった。
 そんなミツマタのネパールでの栽培は1990年から取り組まれ、日本の手厚い支援もあり、今では世界一の品質となっているようで、うれしい。
 記事を読みながら、8年ほど前に旧目加田家住宅で咲くミツマタの花の前で出会った年配のご夫婦を思い出した。ご主人の両親はミツマタ農家だったが、自分が中学生の頃には時代の波に押され、関西へ家族で引っ越されたそうだ。
 ネパールのミツマタにも厳しい時代が来るかもしれないが乗り切って、末永く発展してほしいと
願っている。

 (今日の575) ネパールのミツマタ紙幣で里帰り
コメント (3)
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