子どもの時には歌った。歴史は古く1911(明治44)年「尋常小学唱歌」に載ったという「凧の歌」。懐かしいいのでアップした。
1番 たこたこあがれ 風よくうけて 雲まであがれ 天まであがれ 2番 絵凧に 字凧 どちらも負けず 雲まであがれ 天まであがれ
3番 あれあれさがる 引け引け糸を あれあれあがる 離すな糸を
正月の遊びのひとつに凧揚げあった。大方が「奴だこ」だった、ように思う。風がなければ揚がらず、といっても強すぎてもうまく揚がらなかった。小学校の図工でも作った。竹ひごを使って四角い凧に、新聞紙を細長く切ったしっぽを2本取り付けた手作り、誰が高く揚がるか競った懐かしい記憶がある。
最近見かけるのはアメリカ製の「カイト」。正月3日の午後、河川敷広場で何組もの親子連れがカイト揚げを楽しんでいる。青空を背に高さを競ている数は10以上、糸が交わらないように間隔をとっている。カイトが下がり始めると「引け引け」とお父さんが子どもに向かって懸命に叫ぶ。唱歌の通りだ。
子どもの虐待や育児放棄など大きな社会問題になって久しい。対策はあるようだが一向に後を絶たないということは、どこに問題があるのかの検討が足らないからではないか、カイト揚げに興ずる親子の姿からは想像できない厳しい現実があるよだ。何組もの若い親子連れから聞こえる子どものはしゃぐ声、声、声・・・、善いことに出会った後の散歩の足取りは軽く感じた。
羽子板付き・福笑い・双六・イロハカルタなどだったが
今の子供たちは「スマホのゲーム」ばかりだ。
昔は仲間がいないとできない遊びが多かったが
今は一人で遊んでいる。それもふところに爺婆から
頂いた多額のお年玉を持ってだ。
北海道の吹雪はようやく止んで春の光が真っ白い
雪原を照らしている。60㌢の積雪でスキー場が
やっとオープンした。
子どもらが自分で工夫して作って遊ぶことを許さない社会が、
ゲーム依存症を起こさせていると思う。
凧作りなどは家庭でもできる、考えてほしい。
申し訳ないが瀬戸内は穏やかな日和が続いていおります。