三が日のある日、正月風景を楽しみながら散歩していた。日ごろと違い和服を着た人、特に女性が多い。吉香神社正面鳥居下の茶店から神社へ向かう参道を着物姿が歩くと周囲の趣が変わる、時代劇映画の監督にでもなった気持ちで観る。こんな感覚は、たまに見る時代劇のTV放送に感化されているのかもしれないと苦笑した。
「時代劇専門」という、時代劇ばかり放送するテレビがある。過去にTV各局で放送された時代劇や時代劇映画だけを放送している。興味を持て観る番組の無いときに、時代劇専門を観る。映像修復技術の向上で綺麗な映像で見れる。途中、CMが入らないことも嬉しい。往年俳優の演技に「さすが名優」、今では味わえないものを感じる。
時代劇とはいつからの作品を指すのだろうか。時代劇とは「時代物の劇映画、また演劇・テレビの時代物」とある。1923(耐暑12)年頃より「旧劇」に代わって使われ始めた。時代劇映画、祖母は「髷物(まげもの)やちょんまげ映画」と呼び、伝次郎や坂妻の映画を一緒した記憶がある。白い正方形のスクリーンが幅広い黒縁で囲まれていた。
ここでいう「時代物」とはどんなものだろう。時代物、それは多くの時代を経て古くなった物、年代物をいう。ただし、文学・演劇・映画などで、江戸時代及びそれ以前の、特に武将の軍記などに取材したものの総称と解説してある。私の頭脳や知識ではこなせないことだが、勧善懲悪の世界を娯楽として観ると今の世にも共通するところはある。しかし、ひとつ違うのは時代劇なら悪は必ず滅びるが、残念だ忖度横行で今はそれがない。
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