走っても投げても飛んでも、瞬間的にその力を発揮する運動能力は小さいときから苦手だった。まじめに挑んではいるが結果が周りの皆に遅れたり劣っていた。それが運動は苦手だと自身で思い込み、今もそれは変わっていない。ただ、持久走のようにそれなりの練習を積み重ねて対応出来る競技では、それなりの成績を残した。
そんな自分だから冬季オリンピックは感心してTV観戦している。氷上、雪上を問わず飛び跳ねる、それも高く舞い上がって幾種類もの回転を演じながら態勢を崩さず降りたち、瞬時もおかず次の演技に移る。昨日閉幕した平昌大会はこれまでになくそのことを強く感じた。スピードと瞬発力、正確な判断力とそれに沿った技術力にも感じ入った。
日本選手団は史上最多となるメダル13個(金4個、銀5個、銅4個)を獲得した。メダルだけでなく、これに勝るとも劣らない国際親善を果たしたことも報じられている。何れも一朝一夕になせるものではない。競技を競うばかりが五輪の精神ではない、世界中の人をより強く、固く、結んでいく礎となることだと思う。
カーリング女子銅メダル決定の瞬間、選手は喜びを発しなかった。「カーリングでは相手のミスで喜んではいけない。内心、よしっと思ってもいい。でも、それを感情で表現してはいけない。カーリングは相手を思いやるスポーツ」と指導しているという。手袋を外し握手の後、体中で喜びを表す、これがカーリングの奥深さと関係者は語る。ブームになった「そうだー」「もぐもぐ」は楽しいが、相手を思いやる、小平選手の李相花への姿勢もそうだろう。五輪は平和の祭典であれ。
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