2月12日に書いた吉香神社横の「エンジュの木」、この木は県天然記念物に指定されているが伐採される見通しと書いた。理由は樹勢が衰えていたことや、腐食の原因となるベッコウダケが見つかり、根元や幹の腐食、空洞化も進行していて、回復できる状態になく、強風などで倒木の可能性もあると診断されたという。
高さ25㍍、地上2.5㍍のところで幹の周囲は3.3㍍。幹に損傷がなく、樹冠は整正で樹勢も旺盛である。当時、他県で指定されていたエンジュより大きいなどから1979(昭和54)年12月に県天然記念物に指定された。前述のように倒木の危険があることなどから天然記念物の指定が解除され、先日、地上から3㍍までの幹の部分を残し伐採された。
伐採の数日前、この公園を我家の庭のように通う知人に公園で出会った。彼はエンジュの木について、数年くらい前からベッコウダケを含めて早く手当をしないと大変なことになる、と関係筋には話していたという。伐採が決まって、その際に根元から伐採せず幹を残すよう希望している、とも話をしてくれた。育てる、生かす姿勢がなく伐採になる、「残念で仕方ない」と我が事のように惜しんでいた。
伐採後の写真を撮っていると観光に見えた年配の人から「これは何」と問われた。木の由来については天然記念物指定の掲示板に記されている。ほかに夏には黄白色の豆花つき、貴重な野鳥も飛来するなどの耳学問などを話した。樹齢は不明だが、槍こかし松のように世継ぎの策は無いのだろうか。
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