2週間ほど前には硬く凍った残雪が見られた山茶花の生垣、雪はすっか消えやっと咲き始めた赤い花がいくつか咲いている。たくさんのつぼみが開花を追っかけるように膨らんでいる。海抜500㍍ほどにある施設の庭。
「寒の戻りはありません」天気予報士が断言していた。そんな暖かな日、春暖という表現にピッタリの日和だ。春暖は「心理的に満たされた、心がはずむ」そんな表現をされた書き物がある。その通り庭を歩くだけで穏やかな気持ちになる。
山茶花と椿は良く似ている。山茶花は椿より花が小さく「ひめつばき」「こつばき」とも言われる。花びらが1枚ずつ散ることでも椿と区別できる。山茶花の花びらで赤く散りばめられた道を撮った写真は多い。
サラリーマン時代会社の生垣を指して「山茶花の花を長く咲かせて楽しむには肥料を1度にやらないで少量ずつ分けて与える」と教えてくれた先輩がいた。訪問したその家では山茶花は見なかった。にわかに信じがたい教えと思った。
遅れて咲きはじめた山茶花、この花の寿命は長いと言う。いつまで訪れる人の目と気持ちを喜ばせてくれるのだろう。
(写真:小柄だが鮮やかに咲いた山茶花)
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