いよいよ公演まで2週間。
東京演劇アンサンブルとしては、
お久しぶりのピッカピッカの新作です。
劇作家の篠原久美子さん、
演出家の関根信一さん、
音楽家の菊池大成さん。
この3人との出会いから、
大きく、私たちの想像の翼が広がりました。
“はらっぱ”を見かけることも少なく、
また、
“はらっぱ”に“寝転ぶ”こともなくなってきました……。
そんな現代でも、
はらっぱのむしたちの声は、聞こえてくるでしょうか?
劇団では初めて出会う演出家ということもあり、
劇団内オーディションを行いました。
オーディションというよりは、関根さんのワークショップ的なもので、
劇団員同士も、お互いの知らない一面をのぞき、
ほんとに楽しい時間となりました。
その中から7人のキャストが決まりました。
この作品に登場してくる登場人物?
ムシたちのキャラクターに見合うような、おもしろい、キャストになったと思います。
新しい出会い、新しい創造は、
劇団に、本当に新しい風を吹かせてくれます。
笑顔の絶えない稽古場は、スタッフ・キャストがこの作品を楽しんでいる様子がよくわかります。
脚本は篠原久美子さん。『空の村号』で斎田喬戯曲賞を受賞され、劇作家として活躍されています。
マイノリティーの存在にやさしい目を向ける姿勢が、とても好ましく、
みんな同じではないことへの不安や葛藤、常識的でかたずけられない大切なものを見落とすことのないような、
あたたかい脚本になっています。
そして、タイトルに“音楽劇”をつけました。
関根さん、篠原さん同様、『空の村号』の重要なスタッフです。
自身の本業はピアニストだとおっしゃいますが、劇団風の子で多くの作品で作曲もされています。
今回の作品は、短い曲やアレンジ曲も含めると、
20曲ものソングが書かれています。
足しげく稽古場に通い、みんなで音楽作りをしています。
菊池さんは、自分の考えを押し付け、歌いにくいものを当てはめていくのではなく、
俳優の内面から生まれる音を大事にしたいということで、俳優自身で作曲することを提案しました。
最初にテーマになる曲を菊池さんが持ち込み、
俳優たちは自分のソロの部分は、
アカペラで自分で創作し、勝手に歌ったものを、菊池さんが楽譜に起こし、ソングにしていく。
そして、演奏もすべて生演奏に挑戦しています。
さて、どんな舞台になるか、乞うご期待です!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
『空の村号』で2012年度斎田喬戯曲賞を受賞した劇作家・篠原久美子と演出家・関根信一が再びコンビを組んで、
東京演劇アンサンブルこどもの劇場に初登場。
はらっぱで営まれる小さな虫たちのいのちのお話を、ソングや楽器もまじえておくる小作品。
小さなお子様から、
一緒にご覧いただけます!!
渾身の新作です!!
どうか、お見逃しなく!!
上演時間 1時間とちょっと
■スタッフ
音楽/菊池大成
映像・照明/高橋啓祐
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
宣伝美術/スズキコージ+奥秋圭
舞台監督/松下重人
制作/太田昭 小森明子
■キャスト
ブッタ(わるわるバッタ・長男)=水流梨津美
ボッタ(わるわるバッタ・次男)=和田響き
ベースケ(わるわるバッタ・三男)=坂本勇樹
オニグモじいさん=松下重人
雨ふりのチョウ=正木ひかり
カナブンのオヤブン=洪美玉
角田くわはち(クワガタ)=雨宮大夢
7月25日(木)19時
7月26日(金)14時
7月27日(土)11時/15時
7月28日(金)14時
料金
一般2500円/高校生以下2000円/当日3000円
全席自由(チケット申込み順に整理番号発行)
http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/harappa/harappa.html