空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

賢母にして画家にして書家―すばらしいじゃないか:韓国

2007-11-11 02:09:08 | Newsメモ・こぼればなし
 韓国の新札の肖像画に,16世紀の著名なお母さん,Shin Saimdangさんが選ばれたのですってよ:

BBC news, Business Gender row over Korean banknotes 7 November 2007

 女性としては初めて,というわけ。
 でもある種の女性団体にはお気に召さない決定らしいのです。女は家に居て,子供の教育に人生を捧げろっていいたいわけぇ?! ということらしい。

 でも記事を見ますと,息子を当代一流の儒学者に育て上げただけでなく,彼女自身ひとかどの画家・書家であったようなのですよ。BBCの参考写真,切手には,肖像画に書に画が描かれていますが―当然,彼女の作品でしょう。
 …結構なものに見えるのは私の気のせいか?

 世間の相当数の女性は母になる様子ですし,どうせなるなら子供を賢く立派に育てて欲しい。かつ何か自己実現の活動が―この彼女の場合,絵画と書―あって,これも見事に成し遂げたとあれば,もう言うことなしじゃない? お国の思うところはこんなとこじゃないかなー,みたいなー。

 或いは,子供の教育などという仕事に時間を取られなければ,この彼女はもっと偉大な絵画を残した―のかもしれませんが,16世紀。大雑把にいって封建中世な時代です。時代的制約とか,そーいう単語も脳裏をよぎらんでもない。
 目くじら立てて批判の論陣?はるほどのことかと。

 ともあれ紙幣なりなんなりにのぼらせ,広く徳を称揚するに相応しい方かと愚考いたします。

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