空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

”バイト・テロ”なる用語など

2019-02-17 12:02:51 | ノート
 バイト・テロという言葉は、背後にアルバイト等非正規労働者の給料が不当に低く抑えられているという認識と、それに対する意識的・積極的な、しかし非正規の抗議としての破壊活動であるという価値判断を含んでいるものかと思われ、使用に際しては注意が必要かなあと思う今日この頃。



 だって「バイトテロ」という語をつかうなら、「テロ」である以上、何らかの恐怖をタネとした変革の要求ではあろう。用語の選択の時点での認知の歪みというわけだ。



 …とまあ、非正規労働を憎むあまり、現に非正規労働に従事している人を、意識の低い、労働者としてなっていない者だと断じる人が発生していたり。
 まあ、見えたパターンではありますな。
 今までの極左テロでも極右テロでも宗教テロでも、一般人民を敵視するに至った流れというのはパターン化しているわけでしょうし。



 まーうちにも、学生に、『うちの学校を辞めれば、コンビニバイトくらいしか仕事はないぞ』と言い放つ先生はいるが。あまりにも現状を無視した発言でもあり、止めたほうがいいなあとは思う。そもそも最近のコンビニバイトは、はたで見てても業務が多数になりすぎた。

 そりゃまあ、ひとつひとつは高度なものではない、と言うことが出来るかもしれないが、そう高度でもない業務の束が死ぬほど降ってくるというのがふつーの仕事のありようでもあり、だからこそ、半ば正規職員とかわんないような状況に立ち至ったらしい非正規労働者をその位置に押しとどめるのは不当なのでは、という異議申し立てがなされるようになったわけなのではないか。



 …この見解はまっとう。試みとして偉大であると評するのはよいし、もし事業が上手く行けば結構なことであるし、それで救済される者もでてくるだろう。しかしそれでさらに労働が強化されるバイトたちに応分の給付が行われるのかどうか、という。

 …そのうち、社会福祉士でないとコンビニバイトに雇われない、とかなんか本末転倒なことが起こったりしないだろうか、とか。





 なるほどー、と船場吉兆を思い出す人がいたりした。メモし忘れたが。




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