空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エジプトは警察に親Morsiデモ排除を命じ,米国・EU等は平和的解決を目指し会談を重ねる

2013-08-04 23:31:30 | Newsメモ
 長文記事。

BBC Egypt 'orders police to blockade pro-Morsi sit-ins' 2 August 2013

 エジプト政府は警察にMorsi前大統領支持派がピケを張っているRabaa al-Adawiyaモスク及びNahda Square広場へのアクセスを封鎖するよう命じたと国営TVが言うのだという。デモのsit-inは,当局の警告を軽視し続けてきたのであった。金曜夜にはさらにピケ地帯を広げようとしたとのこと。

 Mursi派は,既に100名以上を衝突を通じて喪失している。
 しかし金曜には,30以上ものデモ隊を編成し,金曜礼拝ののち人数を増大しつつRabaa al-Adawiyaモスクに至ったのだとか,数千からのMorsi支持者とその家族は数週間ものあいだ,Morsi復権を要求してキャンプしている―。

 水曜には,しかし,政府はデモ参加者にsit-inを放棄するよう呼びかけた。カイロ大近くのNahda Squareのそれなどに特に言及している。金曜午後には,政権側は48時間以内の強制措置発動を言うが―

 ―ムスリム同胞団は”sit-inの場所,もう二つ増えたよ!”だそうな。国際空港のそばとかに。

 ムスリム同胞団が主導するキャンプには,反政府的気運が満ち,Morsiのために死ぬとさえ言うのだとか。クーデターによる政府を認めず,その決定を認めず,それとの交渉をも認めない! その上で一切の殺害等々の暴力行為の責任はクーデター側にあるのだという。

 また,Human Rights Watchとしては,さらなる流血の事態を避けるため,平和的な集会の権利を尊重し,強制措置以外の解決策を勧めるものである。
 米国としても平和的な集会の自由は強く主張する。Kerry氏がコメントなど発しているが,ムスリム同胞団のひとが,これがまた爽やかに喧嘩を売ってて…「米国は民主主義や人権を語る国であり,彼らはそんなようなことを言っている。だが私は願うが,彼らは自分の立ち位置を再考して,でそれを正してはどうか」。

 ところで反クーデター連合さんとしてはカイロの軍情報部だとか国家治安本部とかの近くをデモ隊で流そうかとか言ってるそうで。なんか永野護のフールフォーザシティを思い出したりする旅の空。


BBC Egypt crisis: Diplomatic push to seek compromise 4 August 2013

 米国・EUの代表団が,政権側ないしデモ側の代表と会談中。強制力でもってsit-inを解消するかどうかの瀬戸際である。
 さらに軍の代表や有力イスラム指導者も会談をもつ様子。全ての勢力が暴力を忌避するなら,平和的解決が可能であろう…!

 なおMorsi派はこうしたイスラム指導者たちを厳しく批判するとのこと。Morsiの復権がこのデモの終結を呼ぶのである,他に何を話す必要があるのか?というわけだ。

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