空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「ひらがな」をめぐるお話。

2021-02-17 20:46:03 | ノート
 東京の保健局ですか、女性向け健康増進企画で「けんこう」をひらがなに開いたのを女性蔑視だと吹き上がった向きが出た件。



・ひらがな許容
→そもそも男性が漢字文化を占有していたがゆえであり、女性にはひらがなというのは性的役割の観念の維持・強化に他ならない
・漢字化
→上述の事情により、漢字の押しつけは名誉男性化の誹りを免れない
 20秒あれば両方思いつけるなあ…。

 そんなわけで、目を着けられた時点で負けるしかない、そんな勝負に引きづりこまれている―ということもできる。

 多少違って、以下の例は森元首相の件だが



 辞任しようが何だろうが、その精神を叩き直さねば気が済まぬ―という。

 ポイントの一つは「再教育キャンプとかに入れたほうがいいんじゃないかと思うよ」。再教育キャンプに入れろとは言っていない、「とか」であるので類例を挙げたに過ぎないと言い抜けられる。「~ほうが」とあるので、いくつかの選択肢があるのだ、そのうちの一つを挙げたに過ぎないと言い抜けられる。「~いいんじゃないかと思うよ」として、ある人物を強制収容所に入れるかどうかの判定を実際にする人物、強制収容の実務を行う人物になりたいと思っているわけではない、誰かが(私の意を酌んで私がそうあってほしいと思う感じに)やってくれたらなあという感想を言ったに過ぎない、と言い抜けられる点。見事。



 ―自分が教育を受ける側であるという可能性を考慮しないらしいところは興味深い。



 オチ2例




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