空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

子が異民族・異宗教の者と結婚したいというのに同意しなければアウト、かもという話

2018-10-11 18:53:32 | Newsメモ
 それはレイシズムに属するものではあれ、強制収容によって報いられるべき話であろうか、どうか―。

BBC China Uighurs: Xinjiang legalises 're-education' camps 10 Oct 2018

 大量の行方不明・拘束の疑いが国際的に関心を高める中、当局は「再教育キャンプ」を合法化。

Xinjiang says the centres will tackle extremism through "thought transformation".

But officials attending a UN human rights meeting admitted that Uighurs "deceived by religious extremism" were undergoing re-education and resettlement.

 中国側としては、過激派の思想に染まった者たちを矯正するために必要な措置、という立場。まあその、他者に対する不寛容を旨とする者たちには、まあその矯正されて欲しいとは思われますが、さてまあ。

The new rules mean it's illegal to spread religious fanaticism by, for example, having "abnormal beards or unusual names".

 ひげや名前でアラブ化が過ぎれば処罰する―といいたいのだろう。

And extremism is defined so broadly that it even seems to be applicable to parents who complain if their children want to marry someone of a different faith or ethnic group.

 恐れがある、という話ではあれ、子供が違う宗教の子と結婚しようとするのに同意しなかったりしたらアウトかもー、と。

New regulations also make it clear that Muslim women are banned from wearing veils.

 とまあ、わりとムスリム規制のフルコースですが、こうした中国当局側の動きに対してリベラルを自任する者がどう反応するか―というのは仕分けの手となるかもしれない。

AFP 中国当局が反「ハラル」キャンペーン、新疆で取り締まり開始 2018年10月10日 23:43 発信地:北京/中国

中国当局が過激派との戦いの名の下、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の区都ウルムチ(Urumqi)で、イスラムの戒律に則った「ハラル」製品への反対キャンペーンを開始した

メッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」の同市公式アカウントには、党幹部らに同じ誓いを投稿するよう呼び掛ける記事が掲載された。誓いには、イスラム教と縁を切り、「私の信条はマルクス・レーニン主義であり…その旗を高く掲げ『ハラルのまん延傾向』を終わらせるために闘い、死ぬまで固く決意する!」といった文言が含まれている

また公務員は飲食上の禁止事項があってはならず、食堂は職員らが「さまざまな民族の料理」を味わえるように改変するとしている

 割とはっきりした「オレが認める多様性なら認める」という宣言。まあ確かに多様性を無限定に擁護するときりがないので、どこかで切らないといけないのは、効率的社会運営のために止むを得ないが。

このキャンペーンの一環として、ウイグル人であるウルムチの検事トップを務めるイルシャト・オスマン(Ilshat Osman)氏は「友よ、私のためにハラル料理店を探す必要はない」と題したエッセーを執筆した

ハナフィー的には「戦争の家」である中共統治下では厳しいことを言っていられない…ということで通らないかなあ。

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