空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「赤のモスク」再開す:パキスタン

2007-07-27 18:06:49 | Newsメモ
 軍および警察と対峙し,数多くの犠牲者を出した包囲戦より2週間。パキスタン首都イスラマバードのラル・マスジード,「赤のモスク」は金曜の礼拝にむけ再開。

BBC news, South Asia Pakistan's siege mosque reopens Friday, 27 July 2007

 導師は政府が指名した由。11名の軍人を含む102名が死亡した事件は,一応の区切りを迎えたことになるか。

 ダメージをうけた寺院の鉄屋根は撤去され,弾痕の残る壁は修復され,色を塗り替えられたそうです。少女のための学校に散乱した残骸も撤去。あの事件で拘留された620人の学生等のうち,567名は解放されたという。
 他方,なおも58件の行方不明の申し立てがあるとも。


 厳格なイスラム法施行を要求して不法行為を繰り返したラル・マスジード。今後の指導はどのようなものになるでしょうか。
 とりあえず,実家でお母さんが病気とあらば,三姉妹の一人くらいは付きっ切りで看病するために戻る,くらいの指導はしたほうが,世間様との軋轢は少なくなると思います(マドラサとその生徒の未来や如何に:パキスタン)。というか無理にも帰らせなさいな3人とも。

「おかーさんの看病よりか,モスクで正しいイスラムについて勉強するほうが大事だしー」とか言われたら,もしかしたらお母さん悲観して憤死しちゃって看病の手間が省けるかもしれませんけどそーゆーもんでもないでしょう。

 当該寺院の過去の所行については,私の知るところは過激派寺院への抗議行動とまとめ:パキスタンにメモ。


追記。現実は,そんなあまあま予想を真正面から迎撃突破,背面展開で前後から挟撃という勢いです:BBC Violence breaks out at Red Mosque Friday, 27 July 2007, 11:57 GMT 12:57 UK。
 警察と(また)対峙し権力が塗り替えた壁から塗料を削り落とし,聖戦のシンボルの旗を掲げてやる気満々です,学生さんたち。自重とか雌伏とか妥協とかいう概念はないのか若者には。

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