空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

リビア外交官がバカラマーケットで誘拐される―ソマリア

2008-01-05 23:37:10 | ソマリア関連
BBC news, Africa Two Libyans abducted in Somalia 5 January 2008

 …もう何でもありだな。
 リビア外交官2名がソマリア首都,モガディシュのバカラ・マーケットで買い物していたところ,囲まれ銃を突きつけられ,そのまま誘拐された。それ以上の詳細は明らかにされていない。

 最近は誘拐事件が続発しておりましたが,それはプントランド,ボサソあたりでの話で,モガディシュでは珍しいことです。しかもアナタ,外交官ですよ…。これまではエイドワーカーとかジャーナリストとか,やわい上に背後もそれほど強くない目標を相手にしてたのに,カダフィ大佐の外交官を狙うとは,それは死亡フラグになりませんか…。

 ちなみにカダフィ大佐はテロ容認発言はするものの,いざ起こると非難コメントだしたりするので注意だ(記憶モード)。しかも自分のところの外交官が被害に遭ったとくれば,普通の指導者は怒りますので。
 最近は彼も多少丸くなったようですし,某国のように怖い人たちが出動し(たと思われ)たりとか…しませんよね? ね?

 最近はいい調子で稼げているようなので,これは調子に乗ったんでしょうか…。…先日,ケミカルタンカーなんて大物捕まえて,米独駆逐艦にどつきまわされたこと,忘れたんでしょうか…。

以下,先日来の事件の記事メモ欄:
BBC Somali troops hunt for kidnappers 27 December 2007(ソマリア暫定政府軍が捜索活動! 一定の活動能力を獲得したんだねぇ,という感じ);French newsman 'safe' in Somalia  17 December 2007(記者が拉致されたり,だとニュースの扱いがいい,のかなぁ)。


 ああ,念の為,解説しますと,モガディシュのバカラ・マーケットは反政府勢力の牙城のようなものになってまして,しばしば政府側と銃撃戦が起こってます。

 危険です。下手に買い物してると,流れ弾で死にますので。

 そんなところで誘拐なんかして,で身代金を要求―得たお金で武装を補充,強化!というわけで,この事件の背後も反政府勢力のうちのどれか,なんでしょうねー。

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