空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

食糧不足と警官襲撃:モガディシュ

2007-06-26 20:42:29 | ソマリア関連
 月曜に,援助食糧を配布していた警察署に襲撃を仕掛けようとした民衆に政府側が発砲,3人以上が死亡。5名が死んだとの目撃証言もあり:

BBC news, Africa Shooting at Somali food aid crush 25 June 2007

 警察署襲撃,とくれば,これは自業自得の死とも非難され得ましょうが,配布すべき食糧に不足があったろうことは推測されます。先日,ケニアが国境を封鎖―以前より通常の移動を制限しておりましたが,この度,国連食糧援助車両も通過不可とされまして,140台もの食糧輸送のトラックが国境で足止めを食っております(関連BBC記事:Somalia food aid trucks stranded 22 June 2007)。

 …だからといって警察署を襲撃してよいかといえばええ,そんなわけはありませんが。
「食糧が分配されるのを待ってる人たちだよ。これは冷血な,殺人だよ」
 とはいえ警官だって人です。死にたくないのは一緒だ。手榴弾攻撃されれば,銃で反撃することはありえる反応だ―バス待ちの女性を殺すことになってしまったが。
 銃撃されるままであればいいのか? 銃撃された警官が死んでいる。

 恐怖は伝染しますし,増幅する。暴力も同様。どこかで止めねばなりませんが,さて,それはどの地点であるべきか? いろいろ意見はありましょう。

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