空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

沖縄・ゴムボート放火事件と老人の労働力の搾取の問題とエリート様の歩むコースと

2019-02-07 11:12:13 | ノート
八重山日報 辺野古警備艇損壊罪で起訴 那覇地検 2019/2/7

米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動の警戒に使われる海上保安庁のゴムボートを壊したとして、那覇地検は6日、器物損壊罪で職業不詳、今中元広容疑者(69)を起訴した。捜査関係者によると、今中被告は中核派の活動家とみられる

 中核派も、だいぶ高齢化したなあとか。
 まあその、若い人をオルグできてもいるのだろうけど、貴重な若手をさくっと失うわけにもいかず、鉄砲玉要員の古株、または古株のうちの鉄砲玉要員を動員したものかなあ、とか。

狭山意見広告運動プロジェクト 狭山意見広告運動よびかけ人・賛同人一覧(着順・2018年5月20日現在)

 に「今中元廣」の名で入っている人だろう。
 …うんまあ、最後のご奉公というべきだろう。
 あるいは、この逮捕・起訴・法廷の闘争を終えれば、壇上で演説する権利が得られるものかとも思われ、この点、人生の戦略としてそれなりにアリではないか。

 …個人的な趣味からいえば、平均寿命に近い年齢である、もう引退して数年間の余生を安楽に過ごすのはどうだろう、とも思うが。

 しかし、己の人生を闘争の人生と規定しようとする場合、これまで特段の活動がなかった自分に、その人生の最後に一花咲かせようというのは、まあわりと深い納得が出来る。

 しかし、しかしなあ

朝日新聞 過激派「中核派」に40年ぶり東大生 SNS通じ誘われ 小早川遥平 2018年9月18日11時30分

かつて多くの大学で自治会の実権をめぐって争った過激派。学生運動が下火になって拠点校を失いつつある中、中核派全学連は昨年、東京大で活動を始め、約40年ぶりとされる現役の活動家が生まれた

都内の区民会館の一室で2日にあった中核派全学連の年次大会。新委員長に選ばれた東大教養学部の高原恭平さん(21)があいさつすると拍手が起こった

中核派によると、大会には12大学の出身、在校生ら約65人が参加。高原さんは、同派にとって約40年ぶりの現役東大生だという

高原さんは、同派にとって約40年ぶりの現役東大生だという

 そんなエリートにはエリートの道が用意され(Wikipediaに頁ができているレベル)、ぐぐっても情報がでない老今中は最後の一花としてゴムボートに放火する。エリート高原は逮捕歴もない(!)全学連委員長として、逮捕される老人たちとは違う道を歩むのだろう。

つ 関連:「どういう人々を主要な顧客と見做しているか、が明らかな発言(2018-08-26)」

現実的にはそんな風に貧困老人を延々便利に使い倒すような現実が展開しかねない」しかし老人の労働力を、しかも単価安く動員しようというのは「既に「貯蓄や年金」によって生活が安泰であるような、しかし「この私の余剰の労働力を社会に提供したい!」という「イシキタカイ」系老人が、まずは第一の対象なのだ」。

 他方で、「イシキタカイ」系老人が本気で進出すると「そうした有閑老人に「生き甲斐」を与える一方で、少なくとも現に職を欲しがっている若者から雇用を奪うことになる。「一時のことだからいいだろう」って? すいませんが、その「一時のこと」が20年ばかり続いた結果、いまの40歳前後の雇用があからさまにアレでしょうが

 そういうわけもあって



 これは、実際の作戦行動にも現れるよなあという。いろいろ辛いお話。

 ことは、社会階層の問題、(老人の)労働力の搾取の問題、やりがいの搾取の問題―なのであり、よりにもよってそうした搾取を批判・否定する側であるはずの派閥が堂々と展開しているあたり、根深く辛いのである。救いのない話だ。



 足す:



 とまあ、そういう労働者の恨み辛みがあるところ、その労働者の味方を称する連中のところでこそ大学差別が横行してるんじゃね?という話なのである。

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